ライジング「ゴー宣」を読みました。
「瞽女」については不勉強で殆ど知らなかったのですが、最後の瞽女と言われた女性が、私世代（丁度50代半ば）が子供の頃まで現役で活動されていて、長寿で2000年代まで御存命だったということに、歴史の連続性を肌感覚で感じました。
TV番組は、人権を天から誰もが等しく与えられた無謬のものとして当然だと思うイデオロギーありきで作られたんだろうなと思いますが、彼女の人生を、堅苦しくて狭苦しいイデオロギーで強引にカテゴライズしようとしても無理があります。どうしたって、彼女の人生について文献を通じてでも向き合った人は、己の中の無意識の歴史感覚に基づいた常識と向き合うことになると思います。

「トンデモ見聞録」は、神社本庁に関して、詳しいことを知ることが出来て、それも蘊蓄としての情報ではなくて、この情報を知って、どういう風に「公的」に活用していくかという上での勉強になって、とても有難いことです。
泉美先生や小林先生が、書籍などから得た知恵で、どういう風に思想を豊かにして、後世に遺そうかとしているところが、とてもためになります。泉美先生は小林先生とは違ったアプローチや動機があるとは思いますが、これまでのブログで、読んだ方々が「探偵」と評していたように、得た情報をどう使うかという目的がまずあって、蘊蓄収集のためにやっているのではない、という点で、その他の凡百の自称言論人を突き放すものだと思っております。

追伸：Ｑ＆Ａありがとうございます。
私の質問以外への回答（勿論、私の質問への先生の回答も）がとても勉強になります。
Ｑ＆Ａとしゃべらせてクリ！は、ＴＶやネットなどでよくある蘊蓄啓蒙よりも遥かに、
脳を働かせて考えるので、頭の体操と、脳の老化防止になっていると思います。
先生の作品の愛読者としては、先生が今後もお元気で、長くクリエイティブな活動を続けて欲しいと思っているので、
先生の発想の刺激になるものを質問として送れたらなと改めて思う次第です。