小林先生がライジングでおっしゃっていたように、「芸能」というジャンルが現代のように、若い人が夢見る輝かしいものとして捉えられるようになったのは本当に戦後のテレビや映画が一般解してきたここ数十年に過ぎないと思います。
40年くらい前の、私が物心ついたばかり子供の頃に芸能人の離婚というのがよくワイドショーなどで報道されていました。当時、子供ながらに「離婚」というのはかなり一般的で無い出来事と理解していた私は母親に「芸能人はなぜ離婚するのか」と尋ねた際に、母は「芸能人の世界はそういうもの」という我々の住む世界とは価値観が違うという意味合いのことを言ってたように思います。
戦後民主主義教育の成果なのかなんなのかは分かりませんが、住む世界により価値観にグラデーションのように違いがあるんだという価値観が損なわれてしまったんだろうなと思いました。