「歌謡曲を通して日本を語る」 確かに「おぼっちゃまくん」のテーマ曲を先生が歌っているシーンって、何だかわからないけど涙が出てきました。 私は「おぼっちゃまくん」を子供の頃にリアルタイムで観ていた世代ですが、あの「茶魔」の曲をみんなでワイワイ歌っている様子は童心に戻らざるを得ませんでした。 当時は「おぼっちゃまくん」のアニメの事を誰も「おぼっちゃまくん」とは言わず、みんな「茶魔」と呼んでましたが、あの「茶魔」を観てゲラゲラ笑っていた当時の自分を思い出しましたし、あの「ともだちんこ!」という日本の歴史に残るであろう下品で可愛らしいギャグを70歳を過ぎた先生が楽しそうに実行している様子には、何とも言葉には言い難い快哉を叫ぶようなハイテンションに至りました。 そして、その後にやってくる「ハートさびしか ぶぁい Yai Yai!」「キッシュしてクリ ぶぁい Yai Yai!」という箇所。私はそこで先生がこれまでに繰り広げてきた戦い――脱正義論や戦争論や台湾論や沖縄論や天皇論や、そしてその時に現れては消えていった知識人や論客や、そういった様々な「歴史」を思い出し、「先生はあの戦いの最中に、実はハートがさびしかったり、キッシュしてほしかったりしたのかなぁ?」とか考えたら、私はそこでもうダメでした。 そこから、私は何か感傷的な気分に陥り、「こんな人がいつか居なくなっちゃうんだ。居なくなっちゃうんだなぁ~」――と、こんなような事を考えると、私は何か恐ろしいような不安なような、そんな心持ちで慄然とした気持ちも正直抱いてしまいました。 何だか自分でも自分の感情、感覚を捉えきれないのですが、私が涙を流した理由はこんなところなのかなと分析しています。とりま、神回であったのは間違いないと思っています。
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
昭和28年福岡生まれ。昭和51年ギャグ漫画家としてデビュー。代表作に『東大一直線』『おぼっちゃまくん』など多数。『ゴーマニズム宣言』では『戦争論』『天皇論』『コロナ論』等で話題を巻き起こし、日本人の常識を問い続ける。言論イベント「ゴー宣道場」主宰。現在は「週刊SPA!」で『ゴーマニズム宣言』連載、「FLASH」で『よしりん辻説法』を月1連載。他に「週刊エコノミスト」で巻頭言【闘論席】を月1担当。
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「歌謡曲を通して日本を語る」
確かに「おぼっちゃまくん」のテーマ曲を先生が歌っているシーンって、何だかわからないけど涙が出てきました。
私は「おぼっちゃまくん」を子供の頃にリアルタイムで観ていた世代ですが、あの「茶魔」の曲をみんなでワイワイ歌っている様子は童心に戻らざるを得ませんでした。
当時は「おぼっちゃまくん」のアニメの事を誰も「おぼっちゃまくん」とは言わず、みんな「茶魔」と呼んでましたが、あの「茶魔」を観てゲラゲラ笑っていた当時の自分を思い出しましたし、あの「ともだちんこ!」という日本の歴史に残るであろう下品で可愛らしいギャグを70歳を過ぎた先生が楽しそうに実行している様子には、何とも言葉には言い難い快哉を叫ぶようなハイテンションに至りました。
そして、その後にやってくる「ハートさびしか ぶぁい Yai Yai!」「キッシュしてクリ ぶぁい Yai Yai!」という箇所。私はそこで先生がこれまでに繰り広げてきた戦い――脱正義論や戦争論や台湾論や沖縄論や天皇論や、そしてその時に現れては消えていった知識人や論客や、そういった様々な「歴史」を思い出し、「先生はあの戦いの最中に、実はハートがさびしかったり、キッシュしてほしかったりしたのかなぁ?」とか考えたら、私はそこでもうダメでした。
そこから、私は何か感傷的な気分に陥り、「こんな人がいつか居なくなっちゃうんだ。居なくなっちゃうんだなぁ~」――と、こんなような事を考えると、私は何か恐ろしいような不安なような、そんな心持ちで慄然とした気持ちも正直抱いてしまいました。
何だか自分でも自分の感情、感覚を捉えきれないのですが、私が涙を流した理由はこんなところなのかなと分析しています。とりま、神回であったのは間違いないと思っています。