さらうどん のコメント

「日本人論」を読み返しております。読めば読むほど面白いです。
よしりん先生の妹さんのエピソードは、新ゴー宣で描かれた「プライドを捨て平凡に胸を張る勇気」の回と対になっているように思いました。よしりんのお父様は「平凡に胸を張れ!」といい、妹さんはその言葉で平凡に生きる道を選び、お父様に反発したよしりんはヤクザ者が生きる世界に飛び込んで行きますが、ヤクザ者が生きる世界では、そこで第一線を張るどころか、食っていくことさえ熾烈な世界でした。ジャニーズ所属タレントの成功者も(東山氏やイノッチやキムタクや城島氏など、かつてジャニーズに所属していた人も含むならば、フォーリーブスのメンバーや、トシちゃんやマッチやヨッちゃんも)、松本人志などのお笑い芸人の成功者も、みんな熾烈なヤクザ者の世界で生き抜いて来た人達です。そして、子供時代に不遇な環境を過ごした人達が勝ち残る術として、学歴で成功を収める以外にも、熾烈な芸の道で勝ち残るとか、財を成す才能を発揮するとか、いろんな選択肢はあるはずで、しかし、平凡を捨てた者が勝ち残るには茨の道で耐え抜いて、そこで勝ち残れるかどうかも分からない。一度その道を志した者でも、カタギの世界に戻って誇らしく生きている人達も多数いる中で、宙ぶらりんな甘ったれの奴らが成功者を引き摺り下ろすことが許されるなんて、そんな非道なことが罷り通っていいはずがありません。自分自身の知り合いの中にも、名前は個人の事情があるので明かせませんが、芸道の道で成功を収めた人もいれば、その道を一旦志したものの、夢破れて、今は平凡な人生を誇らしく歩んでいる人もいます。どちらとも何度か会って話したことがありますが、その人生を感じて、言葉の一つ一つに説得力を感じました。改めて、キャンセルカルチャーの暴挙を許してはならないと思いました。作り手にとっても、カルチャーの受け手に取っても、大損害しかない暴挙です。

No.47 8ヶ月前

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