希蝶 のコメント

 今号の感想です…。

 よしりん先生の記事について、改めて。
 江戸川乱歩先生の話はともかく、かつて「ガンダム」の富野由悠季氏が「だから僕は…」という書で、鉄腕アトムのアニメがヒットしたあとの手塚治虫先生の苦悩を述べられていて(富野氏も又聞きしたようなことらしいのですが)「強い敵と戦わせることがアニメ『アトム』の主軸となり、自分の息子のアトムではなくなったけれども、PTAなどは『アトムは素晴らしい作品だ』と褒めるので、ますます苦しい気持ちになった」というような内容だったと覚えています。

 つまり、一つの作品ができると、商業主義の中で、「商売になるかならぬか、商売にするにはどうすればいいのか」が軸となり、内容はなおざりにされるという好例が、『アトム』であり、『ドラゴンボール』であって、ほかにもあまた存在する話なのか、と思いました。本宮ひろ志先生の『男一匹ガキ大将』もそうだったという話を聞いています(富士の曠野で対決でおしまいにしたかったのだとか)。
 『水滸伝』も、100回でおしまいの形のほかに、途中を20回分引き延ばしたヴァージョンもあるのだとか。また、武松の兄の敵討ちの話を別方向に拡大し、スピンオフしたのが『金瓶梅』ですよね。

 人間の考えることは、古今東西、かわらないのだな、と思いました。ある意味、「鬼滅の刃」がそれなりに少ない巻数で終わったのは、良かったのかも、です。
 単純ですが、そんなことを思いました。

 私は内容が良ければそれでいい、戦闘の中身や目的が明確であり、それによる主題にぶれがなければいいのでは、とか思います。ただ、「ゴー宣」については、論争は結論をうみだすためのもので、論争そのものを目的にしてはなるまじ、ということなのでしょう。
 私の知人にも「小林よしのり信者は小林よしのりの言うことにはYesなんだろう?」としか言わない人がいたのですが、そういうことを感じたり、深く考察はしていないのでしょう。しかし、「考える」こと事態が「面倒」で、「何となく気に入らないから、こいつの言葉には聞く耳を持たない」でいい、正当化されるという考えの人もいるのでしょう。

 犬養毅のことを記したのは、そういう理由からでもあります。論理や理屈ではなく、個人的な憎悪にまで発展してしまっています。何とか納得させたいものです(もっとも、その知人は私のそばからは立ち去ってしまいましたが)。

 以上です。

もくれんさんの記事について
 学問でも、書いてあることを鵜呑みにせず、他の書をあさったり、現地へ行ったり、似たような出来事について考察したり、経験談を聞くなどのような、「自分で調べる」ことが大事であって、分からなければ自分で何とかする、という基本方針がマスコミには存在しないのか、と思いました。

 とりあえず、こんなところです。

 最後に今号のSPA!が横浜LIVEの内容だったのがとても良かったです。元明・元正の件、どうしたら納得して貰えるのでしょうか?」これも感情論なのか、と。

 では次号を期待します。前号のは…気がむいたら、新しいライジングの記事と関連づけてにします。

No.129 7ヶ月前

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