くぁん のコメント

『中絶は女性の権利か?』

大変重いテーマでしたが、とてもよくわかり、勉強になりました。
そもそも、キリスト教原理主義的家父長制が幅を利かせていたおフランスが、大衆のルサンチマン的暴発革命を経ての…言ってみればそこからが今のおフランスの歴史(短かっ!)みたいなもんであり、革命政府は当初、かなり杜撰な国作りをしてきたというし、かの「人権宣言」がおとなの男子限定だったんだから、そりゃあ、辻褄合わなくなるよなぁ。解釈改憲、後付けの辻褄合わせ。明治期に「堕胎罪」を何だかかんだか分からないうちにおフランスに気を遣って(?)制定した日本から見れば、一周回って何だかかんだかわからない状態である。それでも今の日本のリベラルは有り難がる。意味も分からず有り難がる。ひたすらに有り難がる。

立法へ向けての紆余曲折な歴史なども勉強になりましたが、結局、1番考えなくてはならない、女性の身体の事や貧困の問題とは大きくかけ離れている印象です。「やってる感」と「人権」に酔ってるだけで、有効性を感じ取れない。かつて女性に選挙権を与えてやったように、「生殖機能を自分で管理する権利」をあなた方に与えましょう!って…。なんか違うよなぁ〜。偉そうなんだよなぁ〜。でも、フランスの大衆も賛同してるんだよなぁ〜。なんだかなぁ〜。

フランスのダウン症児出生数が極端に少ない点と、ナチスドイツの「優生思想」という点、この2つの点だけ見ると「ンな、バカな!結びつく訳ない!」という反応をしがちだけど、その間にある線をちゃんと読むと、凄くリアルに繋がってるのが解る!

嗅覚が鋭いと言われる人は世の中に沢山いるかもしれないけど、小林先生の場合は、嗅ぎ分けた匂いが、"どんな危険"に通じているか?も同時に嗅ぎ分けてるところがホントに凄いと思う!今の日本の知識人には絶対ムリです!たまたまラッキーで当たることがあるかもしれんけど、当たらなかったら、ほとぼりさめるまで、ひたすら沈黙するしか能のない人達だよ。

『避妊』を文化で語れる日本と、人権でしか語れなくなったおフランス。歴史の連続性がある日本と、革命を経験してしまったがゆえ(?)に歴史を丸ごといとも簡単にキャンセルできちゃうおフランス。この対比は見事で、日本人はこれこそ誇りに思って大事にしなきゃいけないのに、自らそれを捨て去ろうとする者、破壊してやろうとする輩が増えて来たなぁー…という実感と不安。

『人権』唱えて俺(私)ドンドンいい子になってるぞ!もっとなってやる!的な空気が再び活発になって来た気がする今日この頃…舟の真ん中でバランス取って踏ん張るんじゃー!人権よりも文化(歴史)だぞー!ってね♪
今週も配信あざーした!

No.61 7ヶ月前

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