希蝶 のコメント

 FLASHについても感想です。
 沙耶の場合、ああいう人生の決着しか選択肢はなかったのか、蜜子と仲良く、一郎と三人で暮らす…無理だったのでしょうか?
 また皇室を引き合いに出しますが、天孫の邇邇藝命(ににぎのみこと)が石長比売(いわながひめ)・木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)の姉妹を妻としたが、容姿が醜い姉を疎んじ、美しい妹を選んだという神話とこの物語は似ているように感じます。ただ、この場合は、神話とは逆で、木花之佐久夜毘売が退場し石長比売の方が幸福をつかむという話になっているんだな、と。
 石長比売も気の毒ですが…妹の方も、生きて何かを得られなかったのか、と。
 ただ、こういうことも理解しました。よく幽霊や霊魂は同時に別の場所に存在できる、と言われますが…こういうことなんだ、と。特撮ドラマになりますが、レインボーマンの師匠のダイバ・ダッタも死後もたびたびヤマトタケシを助け、能力を与えたりするのですが、死んでいること、霊魂であることにかわりはなく、ただ時空を超越しているので、どこでも、どんな力の授受においても制約がなく、自由なんだ、と。沙耶の場合もそういう世界へ「新生」したとも言えるわけなのか、と。
 しかし…生きていないことにかわりはない、たとえば、TVのチャンネルを自分でまわしたり、好きな服を着たり(着るものは、からだと違い、けがれてはいないはず)、好きな歌手やアイドルがいても、その廻りに群れ集まるだけで、下手をすればほかの霊魂にたはじきだされたり…不便であることにかわりはないわけでしょう。
 実をいうと、私は大島弓子先生の名作、「四月怪談」を思い出しています。中嶋朋子・柳葉敏郎主演で映画化されましたが…最後の、ヒロインが水溜で水をはねらせる場面が印象的でした。沙耶には、これがもう不可能なわけですよね。
 それとも、彼女は生き返りたかったら、誰かのからだにのりうつるのでしょうか?

 生命至上主義がすべてではないですが(愛するもののために、特攻で散るいのちも犬死にではないのかもしれない)、それでも…彼女は、蜜子のためにいのちを使ったのでしょうか?
 あと、沙耶が一郎をつきとばしたのは…助けようとしたのを遮っただけではなく、自分の死の凄慘なありさまを見せたくない、という女性としての心情もあったのでは、でないと記憶を消さないのでは、と思います。だったら…繰り返しになりますが、いのちを粗末にして欲しくなかったですね。

 …といいつつ、GANTZを思い出したりもしたのですが…そういう話には…ならないか…(笑)
 くだらないことを記して、すみませんでした。<(_ _)>

 こんなところです。こちらも長々と、失礼しました。

>>54
 国士無双十三面待ちさん
 白駒妃登美さん、初めて名前を伺いました、某百科事典もみましたが…土着への思いとか、天命とかを重視されているかたみたいですね。時間をもうけて、放送を見てみます。

No.56 7ヶ月前

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