連投失礼します。 今月の『夫婦の絆』も、凄かったですね。予想以上の展開の速さ、魂消(たまげ)ました。 沙耶の凄惨な死を目の当たりにしても、一郎のことだからさっさと忘れて悪気なく蜜子から去ろうとする→「可愛さ余って憎さ百倍」となった蜜子に殺されかける→その恐ろしさの余り防衛本能が働いて一郎が記憶をデリート、という流れもアリかと、私は勝手に想像を膨らませていました。 しかし、蜜子はどこまでも可愛い女として描かれていた。そこは一本気というか、決して逸脱しないのですね。私は一郎に対して「少しは女の怖さを思い知れ」などと個人的な復讐心を抱いて、いつの間にかそれを蜜子に託していたんだなと気づき、反省です。恋する女を利用しようとしていた私こそ、汚くて狡い。悲しい思いをさせてはいけないよね。許して、蜜子。 (しかし、心寄せる相手の裏切りに遭遇した人間の苦悶、絶望、反撃の表情を、いつかよしりん先生の筆致で余すところなく描ききってほしいなァ(__)) 翻って、沙耶についての考察ですが…。美しい顔と体を持って生まれるたのに碌でもない男ばかり寄ってきて、心と裏腹に体が汚れるという運の悪さ。もしかするとそれも、不思議な力をいっそう高めるために、沙耶自らが招き寄せていたとも解釈できないでしょうか。体を捨て去り残留思念のみとなったことで解放され、高笑いできるってどういう気分なのか。味わってみたい気もします。(相当苦痛なはずだけど。というか、どのように苦痛なのか想像すらつかないけど!) 私とて、もし霊となって愛する者のそばに(物理的に)居続けることが可能になるとわかっていれば、自ら死を選ぶのも怖くないかもしれないと、不謹慎な考えを巡らせました。むしろ生きていた時よりもずっと近くにいられるというのは、願ってもないことのような気がする。逆に、殺したいほど憎い相手に取り憑くことができれば、思いつく限りの方法で苦しめてやるのに、と。それができないから、いろいろと悔しい思いをしながらも死にきれず、現世で足掻く人間のほうが多いのでしょうが。それが「生きる」ということの不条理なのだと。 最後に、同じく蜜子に強烈な執着を示しながらも、沙耶とは逆に現世で肉迫しようとする真黒刑事の活躍(?)も、これからどう描かれるのか楽しみです。とんでもないキャラですが、運の強さと何が何でもと道を切り拓く行動力は、私には持ち得ないものであり、ある意味羨ましくも感じます。
チャンネルに入会
フォロー
小林よしのりチャンネル
(ID:29430176)
連投失礼します。
今月の『夫婦の絆』も、凄かったですね。予想以上の展開の速さ、魂消(たまげ)ました。
沙耶の凄惨な死を目の当たりにしても、一郎のことだからさっさと忘れて悪気なく蜜子から去ろうとする→「可愛さ余って憎さ百倍」となった蜜子に殺されかける→その恐ろしさの余り防衛本能が働いて一郎が記憶をデリート、という流れもアリかと、私は勝手に想像を膨らませていました。
しかし、蜜子はどこまでも可愛い女として描かれていた。そこは一本気というか、決して逸脱しないのですね。私は一郎に対して「少しは女の怖さを思い知れ」などと個人的な復讐心を抱いて、いつの間にかそれを蜜子に託していたんだなと気づき、反省です。恋する女を利用しようとしていた私こそ、汚くて狡い。悲しい思いをさせてはいけないよね。許して、蜜子。
(しかし、心寄せる相手の裏切りに遭遇した人間の苦悶、絶望、反撃の表情を、いつかよしりん先生の筆致で余すところなく描ききってほしいなァ(__))
翻って、沙耶についての考察ですが…。美しい顔と体を持って生まれるたのに碌でもない男ばかり寄ってきて、心と裏腹に体が汚れるという運の悪さ。もしかするとそれも、不思議な力をいっそう高めるために、沙耶自らが招き寄せていたとも解釈できないでしょうか。体を捨て去り残留思念のみとなったことで解放され、高笑いできるってどういう気分なのか。味わってみたい気もします。(相当苦痛なはずだけど。というか、どのように苦痛なのか想像すらつかないけど!)
私とて、もし霊となって愛する者のそばに(物理的に)居続けることが可能になるとわかっていれば、自ら死を選ぶのも怖くないかもしれないと、不謹慎な考えを巡らせました。むしろ生きていた時よりもずっと近くにいられるというのは、願ってもないことのような気がする。逆に、殺したいほど憎い相手に取り憑くことができれば、思いつく限りの方法で苦しめてやるのに、と。それができないから、いろいろと悔しい思いをしながらも死にきれず、現世で足掻く人間のほうが多いのでしょうが。それが「生きる」ということの不条理なのだと。
最後に、同じく蜜子に強烈な執着を示しながらも、沙耶とは逆に現世で肉迫しようとする真黒刑事の活躍(?)も、これからどう描かれるのか楽しみです。とんでもないキャラですが、運の強さと何が何でもと道を切り拓く行動力は、私には持ち得ないものであり、ある意味羨ましくも感じます。