希蝶 のコメント

 おくればせながら…横浜LIVE振り返り、楽しかったです。千里の道も一歩から、でしょう。
 そして、毎度のことですが、ギリギリの感想です…。

 動物権というと、何だか、童話やファンタジーの話みたいで、ロッキーチャックとかムーミンとか(ムーミンは…いちおうモンスター、トロールか…)、しましまのとらじろうとか…そんな話のような感じがします、あげている例が古いですから、年齡が分かりますね。

 「雨月物語」に、とある和尚さんがなくなった後、スライム…ではない、鯉に転生し、自由に池を泳いでいたらつかまって、俎板で裁かれる直前に目覚めて、人間として生き返ったというような話があります。何だか、たいやきくんみたいな話ですが、日本人の考える死生観とはそんなものなのかな、と思います。
 高橋留美子先生の「境界のRINNNE」の六道りんねのおとうさんが鯖に転生してるのも同じようなものなのかな?
 それとは別に、先日、「999」の「装甲惑星」のエピソードの話をしましたが、似たような話に、(またマイナーな話をしますが)「無人惑星サヴァイヴ」というSFアニメがあり、その中で登場人物の少年が「がんばったから良かったんじゃないんだ、ここで獲物を手に入れられなかったら、死ぬんだ」と、仲間の少女に叫ぶ場面があり、こういうのは聖書的な考え方なのかも知れないけれども、ものを食わなかったら、生物は餓死するしかないという「事実」もあるわけで、
 「動物も生き物だから」だからかわいそう、同じ血を持ち、呼吸もするから気の毒、ではすまされない「業」があるのだろうな、と…。そのことは(背景は異なれども)古今東西、共通しているのだろうと思うのです。

 こういう話題はほかのアニメーションでもいっぱい描かれていて…「伝説の勇者ダガーン」というロボットアニメでも…かつて子供だった大人はこういうのを見て、育ってきたのではないのでしょうか?

 もうすこしだけ…。
 ロバート・H・ハインラインの「大宇宙の少年」にも、宇宙人が人間を食う場面があって…その話では、地球人も絶滅させるべきかという星間裁判が開かれて、猿みたいな、知性をもった宇宙人が現れて、地球人を辯護する、という場面もあるのですが…案外、「動物権」の感覚とはこういうものなのでは、と。
 その中でも、「自分は猿みたいに宙返りをするけれど、それで野蛮といわれることはない」とかいうセリフがあったような。

 大河ドラマで、徳川家重が正妻の宮様に、鴨の肉を好物だと勘違いして食べさせる場面があって(実は宮様は鴨という鳥が好きだった)かなり気まづい雰囲気になるのですが、その宮様がなくなった後、傷心し、おつきの人を側室にしてしまった家重は冷たく、阿呆な人だったのか、というと、それは違うのではないか、そんなことも思い出しました(家重の正妻のつきびとから家治をうまれたのは事実です)。


 歴史とかアニメとかの羅列になってしまいましたが…人間は獣、蟲などとはからだの構造も異なるし、それを食わないと生きてゆけないのだから…それだけでOKのような気もするのですが。それらはビリー・ホリデイの「奇妙な果実」ではないのでは、と思います。

No.316 6ヶ月前

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