配信お疲れ様です。花粉症の季節が到来してしまいましたね。つらいです。 今回の動物権のお話について考えてみました。 民俗学者の宮本常一に「忘れられた日本人」という著作があります。その中に宮本の祖父である市五郎の話が出てきます。江戸時代から昭和まで生きた古老の、生き物への向き合い方はどのようなものだったのでしょうか。 宮本がまだ小さい頃、井戸の中に子亀を見つけたそうです。こんな狭い所に閉じ込められてかわいそうにと思った彼は、その子亀を拾って飼うために、祖父に頼み井戸から引き揚げてもらいました。さて子亀を家に連れて帰ろうという道中、彼は不意に、棲み処から引き離されて知らないところへ連れていかれる子亀を不憫に思い、泣き出してしまいます。結局、子亀はまた井戸の中へ戻されるのですが、祖父はその時にこう述べたそうです。「亀には亀の世間があるのだから、やっぱりここにおいておくのがよかろう」。 それから何年か経ったある日、隣家の老人が「亀も大分大きくなったで、この中では世間がせまかろう」といって亀を井戸から出してすぐそばの谷川へいれました。その後、亀は数十年に渡り長生きをしたといいます。
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
昭和28年福岡生まれ。昭和51年ギャグ漫画家としてデビュー。代表作に『東大一直線』『おぼっちゃまくん』など多数。『ゴーマニズム宣言』では『戦争論』『天皇論』『コロナ論』等で話題を巻き起こし、日本人の常識を問い続ける。言論イベント「ゴー宣道場」主宰。現在は「週刊SPA!」で『ゴーマニズム宣言』連載、「FLASH」で『よしりん辻説法』を月1連載。他に「週刊エコノミスト」で巻頭言【闘論席】を月1担当。
(ID:19522841)
配信お疲れ様です。花粉症の季節が到来してしまいましたね。つらいです。
今回の動物権のお話について考えてみました。
民俗学者の宮本常一に「忘れられた日本人」という著作があります。その中に宮本の祖父である市五郎の話が出てきます。江戸時代から昭和まで生きた古老の、生き物への向き合い方はどのようなものだったのでしょうか。
宮本がまだ小さい頃、井戸の中に子亀を見つけたそうです。こんな狭い所に閉じ込められてかわいそうにと思った彼は、その子亀を拾って飼うために、祖父に頼み井戸から引き揚げてもらいました。さて子亀を家に連れて帰ろうという道中、彼は不意に、棲み処から引き離されて知らないところへ連れていかれる子亀を不憫に思い、泣き出してしまいます。結局、子亀はまた井戸の中へ戻されるのですが、祖父はその時にこう述べたそうです。「亀には亀の世間があるのだから、やっぱりここにおいておくのがよかろう」。
それから何年か経ったある日、隣家の老人が「亀も大分大きくなったで、この中では世間がせまかろう」といって亀を井戸から出してすぐそばの谷川へいれました。その後、亀は数十年に渡り長生きをしたといいます。