さらうどん のコメント

ライジング「ゴー宣」を読みました。
故・西部邁氏に影響を受けた言論人は多々いるかと思いますが、
それを自負している人達と比べても、
漫画家である先生の方が、よっぽど西部の思想を理解して、
かつ、当時の西部の提言に答えを出しつつ、
さらにそれを次世代に繋ぐということをされているなと思いました。
「西部の弟子筋」なんて言ってる人達は、上っ面のなぞりしか出来てなくて、
西部の発言に対しての言動も、己のルサンチマンが丸見えのアンサーしか出来ていないように、
いち読者には映ってしまいます。

「保守」を自称しているけど、全然保守でも何でもない人達が、
明治にやたら拘ったり、三丁目の夕日の頃の昭和30年代に拘ったり、もっと後の昭和40年代以降の高度経済成長期にこそ「古き良き日本」があったのだと御満悦に浸っているのが滑稽でしかありません。
私はオタクで、昭和のカルチャー好きで、生まれる前の時代のカルチャーも若い時から大好きなのですが、
それを殊更持ち上げて、未来の日本の指標にしようなぞ、ちゃんちゃらおかしいわ!としか思いません。
勿論、コンプラだのポリコレだのがうるさくなかった時代なので、自由な空気はあり、
それを今の10代・20代の若者の中に「エモい」と捉えられてウケるのも何か分かる気もするし、
ありがたい気持ちもあるのですが。

茅根豪さんの寄稿は、どうやっても「空気」に強く支配されてしまう日本人の気質を考える上で、とても参考になる寄稿文でした。
日本人に、西欧人のような「個」の発露は難しいと思いますので、やはり、何かを公のために「成そう」としても、国を覆う「空気」をどうするか、は避けられない命題なのかと思います。

木蘭さんの「トンデモ見聞録」は、相変わらず「流石」過ぎるなと思って興味深く読みました。
私は一時期福岡に住んでいたことはあるのですが、
ここまで興味を持って、福岡について調べてみたことがありません。
いや、福岡どころか、自分が生まれ育った地元についても、同じです。
学校が教える歴史は、受験勉強に必要な時代までで終わるので(今の若い子はどこまで習うのか知らないのですが)、
近代・現代史については習わないことの方が多く、
それ以前の歴史についても、
自分達の住んでいる国の成り立ちを知るには知っておいた方が得になることも、
学校では教えてくれなかったります。

追伸:Q&Aありがとうございます。

漫画を愛読しているけど、作者の漫画家の先生は超多忙で、読者の質問に答えてくれるかどうかも分からないような状況で、読者の質問に答えて頂ける場を設けて頂いているだけで、なんて貴重な場なのだろうと改めて思います。
チコリさん、コメント欄で触れて頂いてありがとうございます。

No.48 10ヶ月前

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