今週のライジングの大谷選手のお話は「日本人論」第7章の日本人独特のスポーツを含めた『文化』を育てる底力という点でテーマが繋がっていると思いました。海外発祥のものを取り入れて自由な発想の元に発展させてしまう力。私はフィギュアスケートの浅田真央さんが現役選手だった頃、夢中で応援していて、フィギュアスケートの歴史にも興味を持ちました。 野球の歴史と同じように世界に認められるまでの関係者の努力と試行錯誤は大変なもので、女子で初めてトリプルアクセルを成功させた伊藤みどりさん、トリプルアクセルと高い芸術性を兼ね備えた浅田真央さんの偉業は、海外での評価が高いくらいです。 日本人は優れた文化を生み出しながら日本人自身がその価値を見極める力、守る力が弱い。多くの日本人の中で無意識に欧米の文化を上位に権威づけしてしまう癖のある国民性のせいかなと思います。取り入れた海外の文化を粘り強く磨き上げ、独自の「道」に昇華させてしまう日本人の良さ。その素晴らしい文化が洗練の頂点を迎えるとどこからか破壊するものが出現してしまうのは「危機感を忘れてはいけない」という警告なのかもしれないし、嫉妬深い人間の「業」もあるのかもしれません。
チャンネルに入会
フォロー
小林よしのりチャンネル
(ID:19409148)
今週のライジングの大谷選手のお話は「日本人論」第7章の日本人独特のスポーツを含めた『文化』を育てる底力という点でテーマが繋がっていると思いました。海外発祥のものを取り入れて自由な発想の元に発展させてしまう力。私はフィギュアスケートの浅田真央さんが現役選手だった頃、夢中で応援していて、フィギュアスケートの歴史にも興味を持ちました。
野球の歴史と同じように世界に認められるまでの関係者の努力と試行錯誤は大変なもので、女子で初めてトリプルアクセルを成功させた伊藤みどりさん、トリプルアクセルと高い芸術性を兼ね備えた浅田真央さんの偉業は、海外での評価が高いくらいです。
日本人は優れた文化を生み出しながら日本人自身がその価値を見極める力、守る力が弱い。多くの日本人の中で無意識に欧米の文化を上位に権威づけしてしまう癖のある国民性のせいかなと思います。取り入れた海外の文化を粘り強く磨き上げ、独自の「道」に昇華させてしまう日本人の良さ。その素晴らしい文化が洗練の頂点を迎えるとどこからか破壊するものが出現してしまうのは「危機感を忘れてはいけない」という警告なのかもしれないし、嫉妬深い人間の「業」もあるのかもしれません。