くぁん のコメント

今年最後の『ゴー宣』で、来年広島での開催が決まり、原爆資料館の話が出たその2日後の朝日新聞に『耕論:スミソニアンと原爆』という記事が掲載されていて「おぉ!タイムリー!」と思い、興味深く読みました♪

1993年に、スミソニアン航空宇宙博物館から広島の原爆資料館に「原爆に関する被爆資料を貸与して欲しい」という申し出があり、最初、13歳で亡くなった折免滋君のお母さん(当時存命)は『黒焦げ弁当箱』の展示を、「息子の命を奪った米国が憎い」という理由で断っていたらしい。しかし、自身も6歳の時に被爆し、腹の裂けた死体の内臓に自分の足がめり込んだ感触が忘れられない、という経験を持つ当時の館長の説得により、一度はスミソニアンへの貸与が決まったものの、米国側の退役軍人達の猛反対で、呆気なくその話は流れたそうです。

自分は中学生の時の修学旅行で広島の資料館に行ったのですが、色々見て回ったものの、強烈に記憶に残ってたのはこの"黒焦げ弁当箱"だったんですよね。米国側は歴史教育で「原爆投下が戦争を終わらせた」と神話のように教えてるくせに、何故か今でも、破壊された市街地や被爆者の写真などの展示には前向きなものの、"遺品"の展示は予定されていないという。これは"リアル"が伝わる事を恐れているせいでしょうか?被爆死した少年とちょうど同世代の時に資料館を訪れた事が、記憶に残っていた要因でもあるとは思うのですが、インタビュー記事を寄稿していた歴史社会学者の言っていた『子供がそこにいた事実を伝える資料』で、『あぁ、それだ!』と思いました。いくら米国が『心地よい歴史』を自国民に教えようとも、子供が普通に学校に通おうとしていた街に原爆を落とした事実はあまりに不都合だよね!
そんな事を感じた早朝です☆











No.111 12ヶ月前

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