>ukiさん 基礎医でございます(ukiさんとは、だふねさん率いる「公論サポーター関西支部」のメンバーとして、ともに活動しています(^_^)。 【ゴー宣ジャーナリスト】「ネイチャーやサイエンスに出ている論文の9割は嘘」の理由。同業者として、興味深く読ませていただきました。 ukiさんが書かれた、科学研究が実を結ぶまでのプロセスにおける「人間の心の声」は、結構踏み込んだところを書かれているな( ̄▽ ̄;)というのが、率直な感想です。しかし、自分の経験からいっても、ukiさんの記述に誇張はないですね。研究成果をまとめて論文にするプロセスってこんなに人間臭いもの!というのが、うまく表現されていると思いました。 ちょっとだけ補足させてもらうならば(今後のネタバレにならない程度に(;^_^A)… 3.有名雑誌のエディターがけっこう曲者で、彼らが“売れる”というのは、“科学的な真理の探究”ではなく、“その研究は社会的にインパクトがあるのかどうか?”というところに判断基準がある、と自分は思いますね。彼らはどうもアブストラクト(要約)だけを読んで論文の価値を判断しているようで、例えば「アルツハイマー病(というインパクトのある病気)に関わる新規遺伝子を発見し、革新的な治療標的となる」みたいな内容に飛びつきますね。 *ちなみに、これはよくあることですが、論文を投稿してエディターの段階でリジェクト(不採択)されると、自分たちの論文の改善点につながるような情報がまったく得られないので、けっこうつらいです。 4.ukiさんが言われることはその通りなのですが、ぼくらの間で結構話題になっているのは、特にトピックス的な内容になると、実は意外に専門的な内容の検討が甘くなるのではないか?という疑問であります(たぶん、レビュアーにそういう人が配置されない)。というのは、インパクト重視で掲載はされたものの、実は細部のデータは結構ずさんなことがあり、専門家に指摘されると、しれっとコレクション(訂正)されることが、ままあるからです。それから、これは有名雑誌に掲載された論文のここ10年くらいの大きな特徴なのですが、図(データ)の数がものすごく多い。本当にインパクトのある内容ならば、結果はシンプルなはずなのですが、そうはなっていません。これは、自分の分野だと気づく場合があるのですが、図の中にストーリーと直接関係しない不自然な検討をされているものがあって、その場合には、「これは、レビュアーにやれっていわれた実験だな?」と推測できます(「抄読会」という、他人の研究論文を読んで紹介するときに、結構遭遇します( ̄▽ ̄;) しかし、なんといっても一番問題なのは、8でしょうね。 これについては、本庶先生よりも、もっとストレートに反応したノーベル賞受賞者がいます。2013年の生理医学賞の受賞者で、Randy Schekman(ランディ・シェクマン)という細胞生物学者がいるのですが(細胞内の小胞輸送の制御メカニズムを発見した)、「ネイチャー、サイエンス、セルの3誌は商業主義にまみれている」と批判し、自分は以後の研究成果をこれらの雑誌に出さない!と、宣言しました。そして、自ら、”eLife”というオープンアクセスの雑誌を作りました(個人的には、「カッコええ~!」と思いましたが、とても下々の自分などには言えないセリフ)。 なんか、エールのようになってしまいましたが、ご参考までに
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
昭和28年福岡生まれ。昭和51年ギャグ漫画家としてデビュー。代表作に『東大一直線』『おぼっちゃまくん』など多数。『ゴーマニズム宣言』では『戦争論』『天皇論』『コロナ論』等で話題を巻き起こし、日本人の常識を問い続ける。言論イベント「ゴー宣道場」主宰。現在は「週刊SPA!」で『ゴーマニズム宣言』連載、「FLASH」で『よしりん辻説法』を月1連載。他に「週刊エコノミスト」で巻頭言【闘論席】を月1担当。
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>ukiさん
基礎医でございます(ukiさんとは、だふねさん率いる「公論サポーター関西支部」のメンバーとして、ともに活動しています(^_^)。
【ゴー宣ジャーナリスト】「ネイチャーやサイエンスに出ている論文の9割は嘘」の理由。同業者として、興味深く読ませていただきました。
ukiさんが書かれた、科学研究が実を結ぶまでのプロセスにおける「人間の心の声」は、結構踏み込んだところを書かれているな( ̄▽ ̄;)というのが、率直な感想です。しかし、自分の経験からいっても、ukiさんの記述に誇張はないですね。研究成果をまとめて論文にするプロセスってこんなに人間臭いもの!というのが、うまく表現されていると思いました。
ちょっとだけ補足させてもらうならば(今後のネタバレにならない程度に(;^_^A)…
3.有名雑誌のエディターがけっこう曲者で、彼らが“売れる”というのは、“科学的な真理の探究”ではなく、“その研究は社会的にインパクトがあるのかどうか?”というところに判断基準がある、と自分は思いますね。彼らはどうもアブストラクト(要約)だけを読んで論文の価値を判断しているようで、例えば「アルツハイマー病(というインパクトのある病気)に関わる新規遺伝子を発見し、革新的な治療標的となる」みたいな内容に飛びつきますね。
*ちなみに、これはよくあることですが、論文を投稿してエディターの段階でリジェクト(不採択)されると、自分たちの論文の改善点につながるような情報がまったく得られないので、けっこうつらいです。
4.ukiさんが言われることはその通りなのですが、ぼくらの間で結構話題になっているのは、特にトピックス的な内容になると、実は意外に専門的な内容の検討が甘くなるのではないか?という疑問であります(たぶん、レビュアーにそういう人が配置されない)。というのは、インパクト重視で掲載はされたものの、実は細部のデータは結構ずさんなことがあり、専門家に指摘されると、しれっとコレクション(訂正)されることが、ままあるからです。それから、これは有名雑誌に掲載された論文のここ10年くらいの大きな特徴なのですが、図(データ)の数がものすごく多い。本当にインパクトのある内容ならば、結果はシンプルなはずなのですが、そうはなっていません。これは、自分の分野だと気づく場合があるのですが、図の中にストーリーと直接関係しない不自然な検討をされているものがあって、その場合には、「これは、レビュアーにやれっていわれた実験だな?」と推測できます(「抄読会」という、他人の研究論文を読んで紹介するときに、結構遭遇します( ̄▽ ̄;)
しかし、なんといっても一番問題なのは、8でしょうね。
これについては、本庶先生よりも、もっとストレートに反応したノーベル賞受賞者がいます。2013年の生理医学賞の受賞者で、Randy Schekman(ランディ・シェクマン)という細胞生物学者がいるのですが(細胞内の小胞輸送の制御メカニズムを発見した)、「ネイチャー、サイエンス、セルの3誌は商業主義にまみれている」と批判し、自分は以後の研究成果をこれらの雑誌に出さない!と、宣言しました。そして、自ら、”eLife”というオープンアクセスの雑誌を作りました(個人的には、「カッコええ~!」と思いましたが、とても下々の自分などには言えないセリフ)。
なんか、エールのようになってしまいましたが、ご参考までに