小林先生の独演会、残念ながら当日仕事だったのでタイムシフトで拝見したのですが、見ながら、そして見終わってからも数日経ってもなお、心に熱いなにかが渦巻いているのを感じます。

「人権vs文化」。今回のホワイトボードに唯一書かれた言葉ですが、この先の日本の命運を左右するほどにとても重要で考えなければならない命題ですね。
キャンセルカルチャーがいずれ皇室をもターゲットにする「かもしれない」という危機感はありましたが、先生のお話を聞いて、それは遠くない未来に間違いなく来るであろうこと、その時に具体的にどう戦うのか？　今のジャニーズ問題への対応で既にそれが問われているのだということ。心がひりつくほどに強く感じました。

そして、『父殺し』のお話。漫画で見たことのあるエピソードもありましたが、先生の口から直接語られるお父上の暴力は生々しくて、小林先生の人格を作り上げる過程で、幼少期からこれだけのものを乗り越えてきたからこそ今があるのだということを改めて考えさせられました。
私は『戦争論』などで学んだことを元に自己主張の強い父親と口論したり、その辺りのこともあって早く家を出たい、独立したいという思いを抱いていたこともあったので、先生の漫画が自分にとっての『父殺し』の一つのきっかけになっていたのかなと思いました。

そして最後の、「人間の可能性を信じなさい」という言葉。
正直、眞子さまや小室さんを含めた、皇室に関わる方々へのバッシング、コロナ禍、今回のジャニーズ問題などで、「日本人、もういいかな…」という虚無的なもやもやが心の底に溜まっていたのですが、先生の言葉で一筋霧が晴れたような感覚を覚えました。
まだまだ諦めている場合じゃないし、未来の可能性を信じて頑張って生きていきたいと思います。

今回の講演もまた見返したいですし、次があるならぜひ参加して聞いてみたいです。
今回は長時間立ったままの講演、本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました！