配信ありがとうございます。
美輪さんの半生を記した｢紫の履歴書｣という本があるのですが、読み返してみると改めて凄絶な人生を送ってこられたのだなと思います。
LGBTについて考えるのにも参考になるのでは。当時から性別関係なく、美輪さんに魅せられてお付き合いしてきた男性は沢山いたらしく、その中にはちゃんと奥さんや女性の恋人もいたという人も。三島由紀夫もそうですね。読めば差別や偏見がいかに愚かしいか、よくわか…わからないかなあ、八木や竹田恒泰みたいな人間には。竹田もそうですが、八木の見識の野蛮さと知識のなさには驚き呆れました。

当時16歳頃の美輪さんが銀巴里で江戸川乱歩に
｢明智小五郎って、どんな人？｣
と訊ねると乱歩は
｢斬ると青い血が出る男だよ。君は斬ると何色の血が出るんだい？試しに僕が斬ってみようか……｣
とこたえ、それを受けて美輪さんは
｢およしなさいまし。斬ると七色の血が出て、お目がつぶれてしまいますよ｣
と返したそうです。なんて知的で洒落た会話！乱歩はこの会話で美輪さんを気に入ったそうです。
今こんなやり取りのできる文化人なんているでしょうか？？日本人の劣化は加速して歯止めが掛からないような気がして滅入ります。