りゅうちぇるさんの死に関して、原因は本人がうつ状態だったとか、SNSでの誹謗中傷だとか言われており、もちろん原因の一つに値すると思いますが、根本的な原因は社会の偏見が根強くあるのだと思います。もちろんLGBTを認めている人の割合の方が多いと思うのですが、偏見を気にして反対を表明せず、快く思わずに暴徒化する輩の力は絶大です。

芸能人として生き、自らの素性を明かした上での子供との共生、妻への愛情等、簡単なように見えますが、どれだけの覚悟を持って挑まれたかと思うと、心が痛みます。
生物学的にも、人間生まれた際、男と女の２種類だけではない事が常識で、現代の社会の性差は、単に性器の違いだけで判断しているに過ぎません。

そしてこの問題に関して言えば、「自由」だの「社会への権利」もわかるのですが、まずは「個人を認める」事だと思っています。政治家の訴えが、支持集めにしか聞こえないのは私だけでしょうか。

「個人を認める」のは、相手を「理解する」事、イコール「相手の気持ちを想像する」事です。コロナ脳や男系にも通じますが、今の日本人の劣化は、想像力の欠如と集団の中でマウント取るのを目的とする人が増えたからでしょう。それにより繊細な人々が隅に追いやられ、生きづらい社会になっているように見えます。

引きこもったり、精神的に病む方々は、人より感受性が敏感な方だと思います。
世の中では何てことない事でも、思い詰める当人にとって、どれだけつらい事か、昭和の根性論が根強く残っている人には、1ミリも理解できないでしょう。

何でも一律に揃える、日本的な考えは、時と場合によっては凶器になります。ここからの脱却が今後の社会や個人の進化や発展につながると信じています。