the_k のコメント

カレーさんと小林先生の対談を見ましたが、愛子天皇論の話については過去に小林先生が闘った案件と、闘い方を見返して比べてみると興味深いかも。

・薬害エイズの問題はそもそも殆ど報道されてなかった。問題そのものは論争の余地もなくシンプルに厚生省が叩かれる案件。
→小林先生は広告塔に徹して、問題の拡散のみに腐心した。

・歴史問題は既に完成した国家的プロパガンダをどう崩すか、と言う闘いだった。
→小林先生はまず歴史資料批判を基に、正しさを徹底的に模索する議論の海に身を投じられた。読者や様々な団体(48団体)とも正面から議論を行い、後に個と公をテーマとした戦争論を主軸として数年越しで世論を変えた。

・コロナ禍は現在進行形で進むプロパガンダをどう止めるか、という闘いだった。
→小林先生は歴史問題同様に、科学的事実を徹底的に模索するという姿勢を一貫された。(だからこそベルト歌舞伎みたいな珍現象も起きた。)
しかし相手は論争ではなくプロパガンダに腐心したので、コレほど大きな問題なのにワクチン薬害問題について正面から議論されるケースが非常に少なかった。
相手のプロパガンダで一時は正しさと無関係に勢力が向こうに傾いていたが、時間が経てばウソはバレていき、たけし社長の強力なカウンターもあり、ほぼ大勢は決した。
薬害としては、被害を進行中に減らせた稀有な例かも。

翻って愛子天皇論。
既に国民の8割が賛成しており、プロパガンダの様相はなし。
また男系派はロクな理論武装もされてないから、読者がちょいと突いただけで馬鹿を晒して祭りのいい燃料になる。
理論もなし、国民の洗脳もなし、政治家の村社会にだけ巣食った戦法?コレじゃ国民が面白がってコイツらのバカを引き出すだけで簡単に潰せそう。
だから論破祭りが非常に有効だったのかも。

ただ、愛子天皇の場合は、最大の敵はバカな男系派ではなく、国民の無関心と時間でしょうかね。
8割賛成なのに票に繋がらない時点でおかしいですから。つまり熱意や関心のない賛成なんでしょう。
そう言う意味じゃ論破祭りや、それを漫画にフィードバックしてくれれば面白いんだから、一石二鳥でしょう。政治をエンターテイメントしてみせる手法が一番刺さる案件かも。

No.89 23ヶ月前

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