四十年近く前、私が中学生だった頃、戦中派のおじいちゃん先生が生徒に「日本は何で戦争したと思う？」と問い掛け、その先生は「石油だよ、石油」とおっしゃいました。
その時は「ふーん、そうなんだ」くらいにしか思いませんでしたが、今思うと割と的確な見解だったんだなと思います。

今はどうか知りませんが、私の世代は『歴史教育』というと、石器時代から始まって明治維新以降はかなり雑で「戦争が終わって平和になって良かったですね。めでたしめでたし」で終わっていました。
小学校も中学校も高校も歴史（日本史）の授業が石器時代から始まったので、いい加減ウンザリして歴史（の授業）がすっかり嫌いになってしまいました。
高校生の時は、授業をあまり聞かず、授業で扱わないであろう教科書の後ろの方のページを読んでいました。不十分だったとはいえ、近現代史の方が面白かったです。お陰で、大河ドラマの小ネタとかよく分からないのですが(笑)。

小学校と中学校の時の歴史の教科書には「豊臣秀吉の朝鮮出兵」と書かれていたのですが、高校の教科書には「豊臣秀吉の朝鮮侵略」と書かれていて、強い違和感を覚えました。

今の日本は、未来の歴史の教科書に「風邪に怯えて経済が滞った時代」とか書かれちゃうのかな……。