昭和43号 のコメント

報道では未だに、コロナの感染者数や死者数が最多などと騒いでいます。
コロナ肺炎の重症患者がほとんどいない状況で、コロナ死とされた患者の実態は全く報道されません。そこで検索してみると、少し前のデータになりますが昨年10月のアドバイザリーボードの資料が見つかりました。
<第103回アドバイザリーボード 資料3-9>
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001003669.pdf

この資料は、国際医療研究センター病院に入院したコロナ患者の死亡データを、2021年の第5波と2022年の第6~7波で比較したものです。
この国際医療研究センターは、コロナ患者の臨床データを全国の病院から収集する観察研究(レジストリ研究)の拠点となっています。あの志村けんがセンター病院に入院していた当時、忽那賢志はここの感染症センターにいました。

第6~7波のオミクロン流行期(2022.12~2022.8)の死亡例は死因別に3群に分類されています。

1.肺炎 ―― 7人
 60代、基礎疾患(高血圧、腎臓病)、入院中に気胸、縦隔気腫を発症
 80代、基礎疾患(高血圧、糖尿病、脂質異常)、入院中に血栓症、多臓器不全を発症
 ・この2人がコロナ肺炎と推測されます。残りの5人は誤嚥性肺炎です。

2.入院前合併症(基礎疾患)の増悪 ―― 11人
 がん5人(60代3人、70代2人)
 心臓病3人(50代80代90代各1人ずつ)
 アルコール性肝硬変1人(40代、入院中に大腸静脈瘤破裂)
 慢性腎臓病1人(50代)
 広範脳梗塞1人(70代、入院後に脳ヘルニアを発症)
 ・心臓病3人と脳梗塞1人はワクチン接種3回、それ以外は未接種か不明

3.入院中合併症 ―― 6人
 60代、基礎疾患(肥満、高血圧)、入院中に腸腰筋血腫からの出血性ショック
 60代、基礎疾患(食道がん、高血圧、他)、入院中に大動脈破裂
 70代、基礎疾患(間質性肺炎、胸腺腫)、入院中に脳出血
 70代、基礎疾患(高血圧、糖尿病)、入院中に人工呼吸器関連肺炎、敗血症性ショックなど
 80代、基礎疾患(肺疾患、心房細動)、入院中に急性心筋梗塞
 90代、基礎疾患(脳梗塞、他)、入院中に消化性潰瘍からの出血、細菌性肺炎など
 ・60代2人と80代1人はワクチン接種2回、それ以外は未接種

コロナ肺炎の2人は、オミクロン流行初期の2022年1月頃までわずかに残っていたデルタ株だった可能性もあります。これは大阪の金城(かねしろ)医師の見解ですが、後にオミクロンでも重症肺炎があるとしています。(金城医師はコロナに関しては正常です)

このコロナ肺炎死だけがシン・コロナ死、つまり直接死と言っていいと思います。
間接死については、インフルエンザの場合は二次感染による細菌性肺炎が多いとされています。日本呼吸器学会によると、コロナの二次性細菌性肺炎の重症患者はごくマレ(ワクチン用語)らしいので、これは対象外にしていいと思います。
<日本呼吸器学会HP>
https://www.jrs.or.jp/covid19/faq/epidemiology/20210311150805.html

またインフルの間接死には心臓病や腎臓病などの持病の悪化も含まれるとされています。これに相当するのは分類の2と3ですが、これらについては素人の自分には判断がつきません。症例を見る限りでは、コロナ感染はあまり関わっていないように思えますが。

ちなみに2022年2月の大阪府のデータでは、全コロナ死の内、直接死が約60%、間接死が約25%、コロナ以外の死因が約15%、となっていますが、間接死の一例として「誤嚥性肺炎、老衰、心不全等」と書いてあり集計方法に疑問があるため参考にできません。
<第73回アドバイザリーボード 資料3-8(33ページ)>
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000901900.pdf

根拠としては症例数が少な過ぎますが、実際のコロナ関連死亡は間接死を含めてもかなり少ないのではないかと思います。またワクチンの3回接種がコロナ感染や持病悪化を促進させている可能性も見えてきます。

掲載した症例については専門用語や認識に誤りがあるかもしれません。
詳しい方々にご教授頂ければ幸いです。

No.213 23ヶ月前

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