ひょうろくだま之介 のコメント

午後からの道場、期待して待っております。私自身、よしりん師範に数年前教えて頂かなければ無知のままだったので大きな事は言えませんが、道民の1人として、占守島の戦いで日本軍が戦ってくれなければ道東が今もロシアに強奪されたままだったかも知れない可能性はもっともっと日本国民に知られて欲しいものです(ああ、でも『ウクライナ戦争論』217ページの薄情な日本人達と同じ反応が返ってくる事の方が多いのかな・・・?)。
さて、ロシアにいる少数民族の1つにシベリア北東部に居住するサハ(ヤクート)人という人達がいますが、白水社『ニューエクスプレス・スペシャル 日本語の隣人たち』の「Ⅴ サハ語の世界」や、明石書店『テュルクを知るための61章』「28 サハ人」「【コラム6】日本領南樺太のサハ人」によると、ロシア革命後に樺太で経済的成功を収めたサハ人ドミトリー・ヴィノクロフという人物は、故郷ヤクーチア独立の為に日本の支援を求め、頭山満にも面会したそうですが、日米開戦後に志半ばで死去したという史実があるそうです。歴史を遡れば、井上靖の『おろしや国酔夢譚』で有名な大黒屋光太夫もサハ共和国の首都ヤクーツクを訪れています。サハ人の間では日本人の事を、「母方の親戚」を表す言葉、таай ターイ と呼ぶ習慣が存在するらしく、サハ人が日本人に漠然とでも親戚感覚を持っているとしたら、それらの歴史的出来事が理由かも知れません。
日本もサハと連携してロシアの軛(くびき)から少しでも自由にし、プーチン政権を背後から揺さぶる事はできまいか・・・等と私は一瞬考えましたが、所詮は個人の単なる夢想でしかないと考え直しました。そもそもアクセス自体が難しそうな地ですし、物理的難関を乗り越えてサハ人と連携できたとしても、モスクワ政府の反撃があったらサハを見捨てず支え続ける事が果たして可能なのか?サハ人と他の民族の間に新たな軋轢が生まれたら日本国と日本国民は責任を取れるのか?それ以前に、そもそも現在の我が国の政府や外務省にそんな政治工作が可能なのか?・・・いや、困難が多過ぎてやはり無理でしょうね。暴走しているロシア民族主義者の侵略行為に駆り出されたり、ロシア民族主義者の巻き添えで恐らくは生活基盤が切り崩され追い込まれていく非ロシア民族のロシア国民の事を想像すると、遣る瀬ない気持ちになります。カディロフの様に、プーチン・ロシアに惨たらしく故郷(クニ)を破壊されたチェチェン人でありながらプーチンに尻尾を振って横暴を極めているのもいますけれども。
役に立ちそうな意見を提出できずにすみません。上記サハ人についての情報だけでも益になれば良いのですが。

No.79 17ヶ月前

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