わたしの７０代の母は「白人になりたかった」と言っています。何となく、日本人は劣っているという感じ方が常識的だったと思います。
わたしは、中高と公立校でしたが、本田勝一本の内容を男性教師の身ぶり手ぶりつきで授業を受け、百人斬りも事実として習いました。
当時のクラスメートの中で、あれは現朝日新聞の、当時の記者のフィクションだと知った人は何人いるのか？わかりません。
ネットで調べてみただけですが、御遺族が裁判をおこされたのに、結局敗訴した、というものしか見つけられませんでしたが、それは本当なのでしょうか…あまりにも、酷いと思います。

わたしは戦争論を読み事実を知ったので、今は自虐史観を持っていませんが、高校生から戦争論に出会うまでの１０年くらいは完全に反戦平和主義者で、大東亜戦争前の朝鮮半島と台湾が赤く塗られた地球儀を持っていて「この頃みたいに強い日本に戻ってほしい」という祖父を軍国主義者とみなして避けていました。

先生も、本田勝一本を真実と信じ、私たち生徒を思っての授業だったのだと理解できます。
でも、わたしが祖父と戦争について対話する機会を逃したのは、先生の授業が原因の一つだったのは事実だと思います。

今国防論を読み直していて、少年工科学校のことが出てきますが、こういう教育は、洗脳と表現するものではなく、自分を磨き鍛える修行、修練、というのではないかと思います。