いつも小林先生の作品を楽しく拝読しております。

本日（21日）のトッキーさんのブログにございました、高森先生からの男系継承に関するご指摘について考えました。

高森先生のご指摘は男系継承の説明としては正しいように思われます。

しかしながら、小林先生が漫画に描かれている内容は皇位継承において、サリカ法典やシナ男系主義のように、男系継承が徹底されていないということが主張されています。

（サリカ法典やシナ男系主義の根本は男尊女卑であり、女子の世襲を認めない。）

このことから、推古天皇や持統天皇を「男系女子」として、その皇位を男系継承と規定することは、あまりにも無理があることに気付かされました。

サリカ法典に基づくフランス王朝などには「男系女子の王」はおりません。

シナの王朝にも「男系女子の皇帝」はおりません。

男系派の拠り所とする「万世一系イデオロギー」は、明治期において無理矢理に捻出された男系継承なのだと痛感しました。

この「万世一系イデオロギー」の捻出のために元明天皇ー元正天皇の系譜は複雑に迂回を強いられ、神功皇后は皇統譜から除外されてしまいました。

小林先生の漫画には目から鱗が落ちるような学びがあり、高森先生のご指摘は正しいかもしれませんが、学びを得られませんでした。

高森先生ほどの博識であれば、字義の厳密さよりも小林先生の漫画の価値をより引き出すご指摘が可能だったと思われ、少し残念でした。

失礼な内容で大変申し訳ございませんが、本件は大変勉強になったため、投稿させて頂きました。