Dr.U のコメント

>>132
やギさん 
 コメント、ありがとうございます。いろいろと考えてみました。

  もし「双系」という概念を厳密に使用することが難しいのであれば、むしろ、初めからこの言葉を用いない方がいいかもしれませんね。

 男系固執派が「これまで歴代の天皇はすべて男系であったから、その伝統に従うべきだ」と主張してきたら、単純に、「これまでそうであったとしても、今後は皇位継承者の減少という危機的状況への対応策として、『上皇・上皇后両陛下の子孫であれば男女を問わず皇位継承権を得る』というルールに変更すべきだ」と反論するのがいいかもしれません。

 ここで中途半端に「歴史を振り返ると女系の天皇もいた」とか「双系だった」とか言ったりすると、それがどういう意味なのか詳細に説明しなければいけなくなり、男系固執派と用語の定義や歴史の解釈を巡ってしんどい議論をしなければならなくなります。そうなるくらいなら、むしろ、さっぱりと「男系継承という伝統があったこと」については、相手の主張を認めたほうがいいかもしれません。

「たしかにこれまでは男系継承という伝統が存在したかもしれない。ひとまず、それは否定しない。しかし、時代が変わり状況が変わったのだから、それに応じて新しい仕組みでやっていくべきだ。いかなる伝統でも、変わるべきときには変わるべきだ。」

 …と、シンプルにこう主張して、あとは男系固執派の歴史談義・伝統談義には付き合わない、さらっと受け流す。おつむの変な人が「従来のルールを変えたら王朝交代が起こる!」とか言ったら、「それはいつの時代の考え方ですか? あなた古代中国からタイムスリップしてきたんですか? 令和の時代にそんなこと言う人いませんよ?」と笑い飛ばしてやる。その一方で、現在の皇室存続の危機的状況(「いるいる詐欺」が不可であること)や、女性の社会進出の必然性などについて、ひたすら言葉を重ねる、というのが戦略的にはクールなやり方かもしれません。

 仮に歴史上の女性天皇のことを取り上げるにしても、それは「女系天皇」や「双系天皇」を正当化するためではなく、あくまでも「女性天皇」が21世紀に誕生しても不自然ではないことを示すために、そうする。

 とにかく、徹底的に「男系」「女系」「双系」という概念に関わるような議論は避ける。何も言わなければ、ツッコミを受けることもない。
 それがいいような気がしてきました。

 🐇🐇🐇…

No.134 17ヶ月前

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