ついでながら… よしりん先生へ。『続日本紀』でも私はそうしたのですが、『日本書紀』は神代の最初から読むのではなく、ご自身の面白そうと感じたところから、興味を感じられたところから読まれるのが一番かと思います。そこから全体像へとジョジョに迫ってゆくのがいいかと(既にそういう読み方でしたら、すみません)。 私は雄略天皇が吉備上道田狭(きびのかみつみち の たさ)という人の奥さんを強奪し、田狭を任那へ左遷するというあたりに興味を持ち、そこから、天皇の半島政略とか、あるいは天皇の宍人部(ししひとべ)設置の話とかにひろげてゆきました。あと、伊吉博徳書の長い引用文あたりから、白村江の戦いとか。 意外に『書紀』・『続紀』は伝説だけではなく、大陸や半島情勢の記述が詳しいです(菟道稚郎子〔うじのわきのいらつこ〕が新羅の国書が無礼だと激怒する場面も)。それも大和政権の政策であったからで、その点も考慮せねばならぬのでは、と思います(『古事記』にはそういうところが皆無です)。
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小林よしのりチャンネル
(ID:22136524)
ついでながら…
よしりん先生へ。『続日本紀』でも私はそうしたのですが、『日本書紀』は神代の最初から読むのではなく、ご自身の面白そうと感じたところから、興味を感じられたところから読まれるのが一番かと思います。そこから全体像へとジョジョに迫ってゆくのがいいかと(既にそういう読み方でしたら、すみません)。
私は雄略天皇が吉備上道田狭(きびのかみつみち の たさ)という人の奥さんを強奪し、田狭を任那へ左遷するというあたりに興味を持ち、そこから、天皇の半島政略とか、あるいは天皇の宍人部(ししひとべ)設置の話とかにひろげてゆきました。あと、伊吉博徳書の長い引用文あたりから、白村江の戦いとか。
意外に『書紀』・『続紀』は伝説だけではなく、大陸や半島情勢の記述が詳しいです(菟道稚郎子〔うじのわきのいらつこ〕が新羅の国書が無礼だと激怒する場面も)。それも大和政権の政策であったからで、その点も考慮せねばならぬのでは、と思います(『古事記』にはそういうところが皆無です)。