san-jin のコメント

(続きです。)

【試算②について】

(試算②の条件)

・男系男子数を「1名」「3名」「5名」の3パターンとする。
・上記の3パターンに対して、それぞれ”平均子供数”「1.5」「2.0」「2.25」「2.5」の
4パターンを試算する。
 (3パターン×4パターンで12通りの一覧表を作る。)
・男系男子の「結婚の有無」「子供の数」「子供を産む年齢」「子供の性別」「寿命」を標準的な確率分布で盛り込む。
・1通りにつき、1万回のシミュレーションを実施する。
・上記条件で「最後の一人の男系男子の没年/生年」の最頻値を求める。
・(追加条件)「100年未満」「200年未満」~「500年未満」「1000年未満」「1000年以上」の
 期間の内で、最後の男系男子の没年を迎える確率を求める。

(反論1)
①と同様、「平均子供数」が一定であることは
現実的にはあり得ないが、計算上やむを得ないこととする。

(反論2)
試算②の条件は試算①と比較して穏当である。

不妊率は「平均子供数」の中に考慮されているものと好意的に解釈する。

それでは試算①はなぜ「出生率」を採用し、「平均子供数」を採用しなかったのか?

計算結果が悪かったから、自分達の都合の良い条件を採用したのではないかと勘ぐりたくなる。

「出生率2.5人」と「平均子供数2.5人」の相違点は以下の通りである。
  宮家A⇒非婚(「平均子供数」の範囲外)
  宮家B⇒2人
  宮家C⇒2人
  宮家D⇒3人
  宮家E⇒3人
   合計10人÷非婚を除く4世帯=平均子供数2.5人 
    ⇒「出生率2.5人=12.5人」よりも2.5人少ない。

(反論3)
男系男子の「子供を産む年齢」の意味が分からない。
女性の晩婚化を意味するものと好意的に解釈する。

(反論4)
試算①と同様、1万回のシミュレーションしたところで
N数が少ないことのリスクが反映されない。

(反論5)
「最後の一人の男系男子の没年」を算出する感性にはとても共感できない。
ところが、この試算結果は特筆すべきであり意義があった。
詳細は別に投稿するが、男系継承が手詰まりであり
「旧宮家復活案」がその場しのぎであることが良く分かる。
この結果を自分で出しておきながら、何故考えを変えないのか理解に苦しむ。

(反論6)
上記5の結果が不服だったようで、当初のシミュレーション条件を
見直して、結局は確率論を展開しており、往生際が悪い。
この確率論について後述するが、試算①と条件を変更しているため
男系男子限定が手詰まりであることが分かる。
筆者の川端祐一郎氏はこの試算結果で気を取り直しているようだが、理解に苦しむ。

(反論7)
試算①と同様、臣籍降下を考慮しておらず、
男系継承にとって芳しくない結果がさらに
悪化することが明白である。


【結論】

試算②は男系男子継承が詰んでいることを示しており、
女系継承しか有り得ないことの根拠資料となる。

追加試算の「男系男子の没年を迎える時期とその確率」は
条件が不足しているにもかかわらず
男系男子限定が手詰まりであることの根拠資料となり得る。

No.93 30ヶ月前

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