わさビーフン のコメント

投稿失礼します。ゴー宣 第162章 「ウクライナ・ナショナリズムの歴史 その1」の感想です。
欄外のセリフ「日本のために描いている」というのがよくわかる回でした。地理的問題で他国からの侵略の脅威が常にあり、日本のように海の城壁もなく、侵略をまともに受けてしまうウクライナの壮絶な歴史を非常にわかりやすく学べました。「日本も海がなければウクライナの憂き目に遭っていたかも」と誰もが連想するんじゃないでしょうか?また、ウクライナがかつて「ルーシ」という欧州の一大国家の時代があったこと、ロシアは元々「ルーシ」内の一諸国に過ぎなかったことも驚きました。そういう過去の栄光の誇りと、「迫害し続けるロシアは昔、ルーシの下にいた」という事実から来る自尊心が、現在のウクライナ人がロシアに対し臆することなく、堂々と戦いを継続できている大きな要因なのかも?と思いました。
最後の2ページは、「アメリカの属国の属国民」を恥じない、もしくは奴隷になっていることさえわからない日本の状況を嫌でも重ね、ウクライナのアイデンティティーを求める誇り高さに、素直に羨ましいと思いました。
あと、コサック騎兵と日本騎兵の戦いは「東西の精兵対決」というロマンがありますが、「侵略され屈服した国の兵」vs「侵略の的にされた国の兵」というアイロニーの側面があるのですね・・・ウクライナの歴史や状況って、本当に人ごとじゃないなと痛感します。
「国家を持続することが、本来どれほど困難なことか、我々日本人は学んでおかねばならない。」この言葉に集約されている章でした。来週はソビエトやロシア時代のウクライナの章なのでしょうか?さらに悲惨な歴史が出てくると思いますので、次回が恐ろしいです。

No.192 30ヶ月前

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