san-jin のコメント

小林先生、木蘭先生、よしりん企画の皆様

いつも楽しく拝読しております。

日本再生会議において、藤井先生の提示された
皇統問題の基礎付けにどうしても反論したく、
恐縮ですが投稿させて頂きます。

「基礎付け」(藤井先生の言い方では「フレームワーク」)は議論の出発点として重要な意味合いを持つため、はっきりと反論する必要性があると思いました。

藤井先生に直接送りたいのですが、
送付先が分からず、ご容赦頂ければ幸いです。




藤井聡先生は皇統問題を「可能な限り男系、万策尽きれば女系」と基礎付けられました。

そして、「このフレームワークに論理的に反対する方は基本、おられません」と仰っています。

とても不愉快に思います。

140年前(明治15年)、明治憲法が制定されるに
及んで、「鸚鵡社」が主催して「女帝を立つるの
可否」という討論会が為されています。

「鸚鵡社」の討論会は民間で行われたものですが
井上毅が皇室典範を制定する際に、男系男子限定の
根拠資料としたものであり、皇位継承を
理解する上で、基本中の基本の議論です。

この討論会の中で、2000年続いた男系は
それだけで価値があり、「可能な限り男系」など
という気色の悪い議論は一切ありません。

この討論会では、当時(明治期)の国民の意識が
「脳髄まで男尊女卑」だから、女帝は侮られて
天皇の権威の失墜を招くとされています。

現代日本の国民性が「脳髄まで男尊女卑」では
無いならば、女系公認で全く問題ないという議論なのです。

藤井先生としては、古今東西・老若男女を問わず
万民が納得できるような「公準」を求め、
そこから議論を展開するという手順を踏みたかった
のでしょうが、藤井先生が提出されたフレームワークに対して
真っ先に明治期の人々が「意味が分からん」と言って反対します。


もちろん私も断固反対します。

正直、このフレームワークは気持ち悪いです。


無条件に「出来る限り男系」?

男系に価値を見出せず、実感が無いんですよね?

今上陛下の父親の父親の・・・と辿れば神武天皇に行き着く!すげぇ!!

これだけですよね?

これって単なるアルゴリズム(解法)であって、皇位継承の手段ですよね?

では男系継承の目的は?

「伝統は賢しらな現代人の知恵では理解できない」?

理解したいという衝動や欲求が微塵も感じられませんが?

惰性、無思慮、事なかれ、先送りで出来る限り男系、、、

こんなもので誰が納得しますか?



このフレームワークは公準からは程遠い、
素人にも簡単に反論できる、余りにも底の浅いもの
ですので今後は提示することはお止め頂きたい。


さらには、「公準」はあらゆる反論にも耐えうる
まで徹底的に思索を重ねてから提示するものでは
ないでしょうか?

「鸚鵡社」の討論会という基本中の基本を
押さえることもせず、「論理的に反論される方は
基本、おられません」などと臆面もなく
ミスリードしていることについて、
学者の良心すら疑いたくなります。

とても残念に思いました。


以上です。

No.172 31ヶ月前

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