こりゃ馬 のコメント

恋愛論、最後まで一気に読み通しました。よしりん先生のギャグが炸裂しまくりで、今年一番笑ったんじゃないかと思うくらい大いに笑わせていただきました。
よしりん先生とりか坊さんの恋愛観の対比にとても共感しました。
りか坊さんの恋愛観に対するよしりん先生のギャグを交えたツッコミが最高です。
りか坊さんの恋愛の感覚が、わたしも年とったのか、わたしには「???」と思えるのに対して、よしりん先生の恋愛観は「よくぞ言ってくれた!」と心から涙を流して感激するくらい(笑)共感できるところがありました。
(ただ、りか坊さんの意見は、“最近の若い人はこう考えているんだ“と、大いに勉強になりました。)
コラム「女の査読」は、フェミぶる女性が持て囃される世の中において、一種の精力剤…もとい、清涼剤のように感じました。

なんといっても圧巻だったのは、「女の査読特別編 くらたまxよしりん密会対談」で、よしりん先生が高校生の時に惚れた女の子を世間体に負けて振ってしまったエピソードです。
だって「卑怯なことした」という自己嫌悪が、いまのよしりん先生の作品の原動力になっているとすれば、あの時に世間体に負けなければ、その子と一緒になって漫画家を辞めて平凡な人生で一生を終えていた可能性もあるわけで、それはすなわちオウムに国を乗っ取られるか、あるいは慰安婦問題で極左が国のトップになって国家を解体させられる危険がなきにしもあらずだった。

あのとき世間体に負けたことが、この国を救ったわけです(笑)。(もちろん、日本の危機はまだ去ったわけではないですが。)

よしりん先生の動物姿はかわいく、そしてシブいです。特にカンガルーよしりんの表情が特にシブいです!
もちろん、逆に意味なし芳一や馬車いってんじゃないよの細かすぎるネタ(笑)も。

少し意外だったのが、最終の「吊り橋を叩いて渡る」です。ここではよしりん先生とりか坊さんの恋愛観の感想が今までと逆転しているようにわたしには思えましたが、オチを見て、常に最新の流行に敏感なよしりん先生の真骨頂が発揮された回であったと思わせる内容であったと納得しました。

よしりん先生の恋愛論は、単なる「あるある」本や、恋愛マニュアル本ではなく、それらが裸足で逃げ出してしまうほど、奥深い本でした。
男尊女卑、あるいはフェミニズムに凝り固まっている人は真っ先にこれを読んで目を覚ましてほしいと言いたいです。

No.166 31ヶ月前

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