magome のコメント

 「主権回復記念日」とは本来、終戦日や沖縄本土復帰日と同じく、自主防衛が達成できずに米軍占領時と同じく、米軍依存が継続した屈辱の日であり、米ソによる沖縄諸島、先島諸島、千島列島、樺太南部における支配権によって日本の南北の分断が確定した日でもあったのに、これを屈辱の日と思わないでいるということは、最初の敗戦である浦賀でのペリーの白旗砲艦外交を「来航記念日」として祝っている人々と同じであると思いました。
 おそらく、白旗砲艦外交も、この「主権回復記念日」と同じようにして天皇陛下の御意志とは裏腹に歪められていったのだと思います。以前は反日の左翼、サヨクが終戦日を「沖縄県や日本の人々にとっての解放記念日」と祝っていましたが、安倍首相も日本における、沖縄県や千島列島、樺太南部の主権を失った南北の分断の日である4月28日を祝っている時点で反日の左翼、サヨクと同じであると感じました。「解放」という言葉をあえて使うならば日本の主権から「解放された日」でもありますから。
 そして、一番に思ったのは沖縄タイムスも琉球新報も左翼、サヨクではあっても本当の意味での反日ではないのだと思いました。おそらく、思想信条、知識を問わず、沖縄人を含む日本人の大半が自分の、自然に天皇陛下や郷里、事業に愛着がわき、共同体もしっかりして助け合い、自立性も独立性も自由もいまより強いとされた江戸時代に回帰したいという本心とグローバル近代化に進む現実における軋轢に疲れを感じているのだと思います。国によっては話し合いどころか文化や部族、民族の違いによって原理からして違うことから絶対に相容れず、統一が不可能な国と違って我が國、日本は心にある原理が同じであることから平和裏にまとまり皆が幸せになりやすいのに近代化以降、その幸せに向かって國が導かれた形跡がまるでないのが残念でなりません。
 「開戦前夜」に見る、日系ブラジル人はまさに、この日本人の心の原理を失った人々なのだと思いました。原理という軸を失った人々は精神的に不安定になり、偏った情報の偏った解釈による行動を起こしやすく、その結果が2chによって行動を起こしたネトウヨであり、日系ブラジル人でした。江戸時代は我が國の原理が実践された時代だったらからこそ、強い自治性を保ちつつ、少ない犯罪により、平和に過ごせたのだと思います。

グローバル化や近代化は原理を溶解させ、民度を極限にまで低下させてしまいました。

No.59 140ヶ月前

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