昨日の「主権回復式典」について今日の北海道新聞に、田久保忠衛氏のこんなコメントが載っていました。「式典を開くのは当然で、むしろ遅きに失している。反対するのは国家への意識が低い人だろう」。これを読んでとても気分が悪くなりました。この式典に反対する人は非国民だ、と言ってるようにしか聞こえません。
彼のコメントには沖縄の「お」の字も出ていませんでした。沖縄県民の心痛を一切考えない、彼等自称保守こそ「国家への意識が低い人」じゃないでしょうか。片や我部政明氏は「安倍首相のための式典」とコメントしていましたが、その通りだと思います。竹島の式典を韓国にビビッてとりやめた、リベンジ感覚で行ったとしか思えません。自分は靖国に参拝しなかったくせに、中国や韓国に反発しているのと同じ内弁慶ぶりを証明しただけです。
今日のニュースでは雅子様が11年ぶりに海外公務をされたと盛り上がっています。雅子様お元気そうで良かったです。それに比べ、昨日あの式典に出席された天皇・皇后両陛下の表情が晴れないように見えました。「天皇陛下万歳！」をどういう気持ちで聞いたのでしょうか。
今改めて「沖縄論」読み返しています。社会大衆党・安里積千代の「異民族支配の現状を肯定するのが保守。現状打破を目指すのが革新」という言葉は、現在の日本の思想状況をズバリ言い当てた言葉だと思いました。