ただ、ゴー宣の奮闘の軌跡は書籍として残ります。そこから学ぶ人々が必ず出てくる。それは今の子供たちです。かれらが大きくなったとき、この人類総出の大愚行を総括する日がきっとやってくる。「あの時」戦った人々がいたという事実に、将来の若者たちは勇気づけられるはずです。そして、少しは大人を信じてくれるでしょう。その信頼がニヒリズムを克服する手がかりになります。誰が何を言ったって何の意味もない、そう諦めてしまったら、どんな理不尽もそのまま許される最悪の社会になってしまいます。 今よりも「ちょっとはまし」な世の中を次世代に残す。そのためには、埋もれた記憶の砂を丁寧に払って、過去から引き出された教訓が「常識」として定着するまで、粘り強く継承し続けるしかありません。ただ、その手段が集団に個を埋没させるような「運動」であってはいけない。個の多様性を圧殺するような集団が何を発しようが、より多様かつ複雑な実社会を良い方向へ動かすのは困難です。ではどうすればいいのかという答えはそう簡単に思い浮かびませんが、その実践の一つが「ゴー宣道場」ではないでしょうか。前例が思い浮かばないことだって世の中にはあるわけで、そういうのはいつだって手探りでやるしかない。来年もよろしくお願いします。
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小林よしのりチャンネル
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ただ、ゴー宣の奮闘の軌跡は書籍として残ります。そこから学ぶ人々が必ず出てくる。それは今の子供たちです。かれらが大きくなったとき、この人類総出の大愚行を総括する日がきっとやってくる。「あの時」戦った人々がいたという事実に、将来の若者たちは勇気づけられるはずです。そして、少しは大人を信じてくれるでしょう。その信頼がニヒリズムを克服する手がかりになります。誰が何を言ったって何の意味もない、そう諦めてしまったら、どんな理不尽もそのまま許される最悪の社会になってしまいます。
今よりも「ちょっとはまし」な世の中を次世代に残す。そのためには、埋もれた記憶の砂を丁寧に払って、過去から引き出された教訓が「常識」として定着するまで、粘り強く継承し続けるしかありません。ただ、その手段が集団に個を埋没させるような「運動」であってはいけない。個の多様性を圧殺するような集団が何を発しようが、より多様かつ複雑な実社会を良い方向へ動かすのは困難です。ではどうすればいいのかという答えはそう簡単に思い浮かびませんが、その実践の一つが「ゴー宣道場」ではないでしょうか。前例が思い浮かばないことだって世の中にはあるわけで、そういうのはいつだって手探りでやるしかない。来年もよろしくお願いします。