>>62 - >>67 ROKUさん 興味深く拝読しました。立場や地位に関係なく、嫌なことにNOと言える精神、廻りに流されない心、とても重要だ、と思います。 すこし冒険します(いつも冒険してるような気もするけれども)。よしりん先生などはこういう話は嫌うと思うし、女性のかたも嫌がるだろうと思いますが、私も聖人君子ではないので、こういう漫画も読みます、という話です(決してその作者を批判するつもりではないです、そうなりはしまいかとためらってもいたのですが。漫画をこういうことに利用するのはよくないとも思うのですが)。そういう次第です。タイトルもあげません。 簡単に記します。ある生徒が先生にカンニングの疑いをかけられ、その疑いを晴らすために「特別授業」を受けた、という話です。これだけで、どういう話か想像がつくでしょう(いちおう言っておくと、その種の漫画につきもののダークさがあまりなく、コミカルで面白かったとも申しておきます。生徒もかなりひどい目にあっているけれども「そんなに」不幸にはなってはいないし)。 ただ、この先生も鬼畜、没義道、人非人なのですけれども、生徒の方にも問題はあるような気はするのです。この生徒は2回ほどおかしい、やめてくれと言っているのですが、先生に「親に連絡してもいいのか」と脅されています。ここまで来たら、それでもよいではありませぬか。カンニングをばらされて親に怒られるのと、先生にひどい目に遭わされ、親にも言えぬ秘密を作るのとでは、どちらが重いのでしょうか?それとも、内申書の問題になるのでしょうか。カンニングの罰を受け、それを耐えればよいとでも感じたのでしょうか?混乱している生徒にそこまで要求するのは無理なのでしょうか?こういうのを「ストックホルム症候群」と呼ぶのでしょうか? これでは、本人が不正をはたらいた、と自白していることになるのではありますまいか?してなかったら、する必要のないことをした、されたことになるのではないのでしょうか? しかし、これを読んでいて、日本人は上の人の言うことを素直に受け入れすぎる、権威や権力に従順すぎる、ということを典型的に表しているようにも感じられたのです。ここまで記せば私が何を思い浮かべているのか分かると思うのですが、それは記さないことにします。どんな場合にも思考しなければいけない、強制力に対しては反撥しなければいけない、と。それはいわゆる「優等生」をやめろ、ということではあるけれども、不良になれということではないのだから。幼くてもいいから、自分の意志を持て、周囲に必ずしも同調するな、なのだから。 なお、この種のことが現実に行われたら、確実に犯罪、刑事事件ですが、この種の漫画を規制しなさい、という話ではありません。これを記すのは偽善でしょうか?以前、ライジングでよしりん先生がクジラックスさんの漫画で、「表現の自由」をとりあげられたことがありましたが、楽しく夢中になって読んだのも事実です(私もそういう人間です。だから伊藤詩織さんの件であれこれ言う資格はないのかも知れない)。ただ嘘は言いたくはないですし、正直に言うと、悩んだのです。私も断種されて「男性失格」にならないといけないのかな、とか。 世の中には自分の都合のよいものだけ存在する、なんてことはないのでしょう。毒もあれば薬もある。それは表裏一体で、強弱の問題だ、と。副作用が強ければ、それは薬ではなく、毒なのだ、と。そして、毒には毒の存在意義もあるのだ、と。 以上、不謹慎な話だと判断されたのなら、削除して下さっても構いません。
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>>62 - >>67
ROKUさん
興味深く拝読しました。立場や地位に関係なく、嫌なことにNOと言える精神、廻りに流されない心、とても重要だ、と思います。
すこし冒険します(いつも冒険してるような気もするけれども)。よしりん先生などはこういう話は嫌うと思うし、女性のかたも嫌がるだろうと思いますが、私も聖人君子ではないので、こういう漫画も読みます、という話です(決してその作者を批判するつもりではないです、そうなりはしまいかとためらってもいたのですが。漫画をこういうことに利用するのはよくないとも思うのですが)。そういう次第です。タイトルもあげません。
簡単に記します。ある生徒が先生にカンニングの疑いをかけられ、その疑いを晴らすために「特別授業」を受けた、という話です。これだけで、どういう話か想像がつくでしょう(いちおう言っておくと、その種の漫画につきもののダークさがあまりなく、コミカルで面白かったとも申しておきます。生徒もかなりひどい目にあっているけれども「そんなに」不幸にはなってはいないし)。
ただ、この先生も鬼畜、没義道、人非人なのですけれども、生徒の方にも問題はあるような気はするのです。この生徒は2回ほどおかしい、やめてくれと言っているのですが、先生に「親に連絡してもいいのか」と脅されています。ここまで来たら、それでもよいではありませぬか。カンニングをばらされて親に怒られるのと、先生にひどい目に遭わされ、親にも言えぬ秘密を作るのとでは、どちらが重いのでしょうか?それとも、内申書の問題になるのでしょうか。カンニングの罰を受け、それを耐えればよいとでも感じたのでしょうか?混乱している生徒にそこまで要求するのは無理なのでしょうか?こういうのを「ストックホルム症候群」と呼ぶのでしょうか?
これでは、本人が不正をはたらいた、と自白していることになるのではありますまいか?してなかったら、する必要のないことをした、されたことになるのではないのでしょうか?
しかし、これを読んでいて、日本人は上の人の言うことを素直に受け入れすぎる、権威や権力に従順すぎる、ということを典型的に表しているようにも感じられたのです。ここまで記せば私が何を思い浮かべているのか分かると思うのですが、それは記さないことにします。どんな場合にも思考しなければいけない、強制力に対しては反撥しなければいけない、と。それはいわゆる「優等生」をやめろ、ということではあるけれども、不良になれということではないのだから。幼くてもいいから、自分の意志を持て、周囲に必ずしも同調するな、なのだから。
なお、この種のことが現実に行われたら、確実に犯罪、刑事事件ですが、この種の漫画を規制しなさい、という話ではありません。これを記すのは偽善でしょうか?以前、ライジングでよしりん先生がクジラックスさんの漫画で、「表現の自由」をとりあげられたことがありましたが、楽しく夢中になって読んだのも事実です(私もそういう人間です。だから伊藤詩織さんの件であれこれ言う資格はないのかも知れない)。ただ嘘は言いたくはないですし、正直に言うと、悩んだのです。私も断種されて「男性失格」にならないといけないのかな、とか。
世の中には自分の都合のよいものだけ存在する、なんてことはないのでしょう。毒もあれば薬もある。それは表裏一体で、強弱の問題だ、と。副作用が強ければ、それは薬ではなく、毒なのだ、と。そして、毒には毒の存在意義もあるのだ、と。
以上、不謹慎な話だと判断されたのなら、削除して下さっても構いません。