小林先生は井上達夫の「皇族の人権を考えたら天皇制なんてない方がいいのではないか?」という問いかけに対し、人間の情の観点からは反論出来ないのではないかと思います。 ですが一方で先生は、日本人が培ってきた「権威と権力の分離」の歴史的知恵を重視し、また(共産主義のような)一見正しそうに見える設計主義が及ぼす災厄の大きさを警戒しています。先生はこれまでも思い上がった人間の浅知恵を疑い、常に歴史の中から解を得られています。(コロナ騒動についても、2009年の新型インフルエンザ騒動や天然痘の歴史からアプローチされていましたね) 結局天皇制が大多数の国民の信頼と支持を得ている中では歴史に裏付けられた現行体制が最も適切であり、その代償として私権が奪われている皇族の方々の運命に思いを馳せるからこそ「皇族をやっていただいている」という表現になるのだと思います。
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小林よしのりチャンネル
(ID:23026831)
小林先生は井上達夫の「皇族の人権を考えたら天皇制なんてない方がいいのではないか?」という問いかけに対し、人間の情の観点からは反論出来ないのではないかと思います。
ですが一方で先生は、日本人が培ってきた「権威と権力の分離」の歴史的知恵を重視し、また(共産主義のような)一見正しそうに見える設計主義が及ぼす災厄の大きさを警戒しています。先生はこれまでも思い上がった人間の浅知恵を疑い、常に歴史の中から解を得られています。(コロナ騒動についても、2009年の新型インフルエンザ騒動や天然痘の歴史からアプローチされていましたね)
結局天皇制が大多数の国民の信頼と支持を得ている中では歴史に裏付けられた現行体制が最も適切であり、その代償として私権が奪われている皇族の方々の運命に思いを馳せるからこそ「皇族をやっていただいている」という表現になるのだと思います。