私にとってはマスクって「汚い」ものなんだけど、世間的には着けていると「清潔である」とされているのが謎だ。
数時間もすれば汗や唾液や口臭に汚染されて、たちまち黴菌が繁殖しているに違いないはずだ。接客で会話の多い人ならさらに、夏場であればもっとだろう。クシャミなんかすれば一発アウトではないのか? 咳を連発した後、自分で口元が臭いなって感じる瞬間があるはず。数時間おきに取り換えてるようなマメな人がそうそういるだろうか。何日も使い回しているという人の話はめずらしくない。本当に清潔か?
他人に対してなら「清潔である」かもしれない。いちおう唾液は飛んでこないから。これは「利他的」な道具なのか? だけどその人に対してもマスクを強要させている。その人に過分なストレスをかけているかもしれないが、とにかく私にコロナを染してくれるなということだから実は「利己的」なのだ。着けていない者はと非常識だと大衆に「排他的」な動議を与える道具でもある。ならば事情もTPOも法的根拠も無視する「マスク警察」なんぞは「利他」(善意)の仮面をかぶった全体主義の尖兵ということだ。
毎分全世界で200万だか300万だかのマスクが消費されているという。川や海にも流れているというから環境問題としても深刻だが、おっそろしいウイルスとされているコロナの付着ているかもしれないマスクがそのへんに無造作に捨てられているのはなんなのだ? これは分別しなくていいのか? 家庭内感染が問題なら家でもマスクをするべきなのに、そんなことは誰もしない。人目を気にする必要がないから。
つまるところ皆たいしてコロナを恐れてはいないが、やらないよりはマシというマインドのまま外ではマスクをしてアルコール消毒をして三密を避けて…でなんとなく感染対策をやってる気になっている。滑稽だけど、これが感染対策の原理原則となってしまっているので、どうにかこれを打ち破ってコロナ禍を終わりにしてほしいと思う。