Dr.U のコメント

>>251
昭和43号さま

 お元気ですか、うさぎです。私もどこまで正しく理解できているか、あまり自信がありません。また、すべてのご質問に答えることもできませんが、気づいた点のみ記します。

 まず、発症者についてです。このイェール大の研究では、「発症者」の定義が「コロナのような症状を出した人 with Covid-like symptoms」とありますので、PCR等での厳密な検査はしてないものと思われます。p.8には、コロナの症状についてはWHOの基準(熱や咳や倦怠感、だるさ、頭痛、等)に基づいているとあります。昭和43号さまがご指摘の通り、場合によっては本当はコロナにかかっていないのに、ちょっと熱が出ているとか、咳が出ているとかだけでも、この「発症者」の中に含まれているのかもしれません。また、ここには無症状(自覚症状なし)の感染者は含まれていないということになります。
 ランダム化比較試験において、これらのことは特に問題にならないのかどうか、ちょっと私には判断がつきません。

 次に抗体保有率が、介入村で0.76%、比較村で0.68%と、とても低い数値を示したことについて。この点について、p.22では、「発症者」の約2万6千人の全員が抗体検査に協力してくれたなら、抗体保有者の数は2.5倍ほど増えていたかもしれないと書いてあります。それにしても、抗体保有率はとても小さいことは変わりありません。この数値の小ささは、日本における抗体検査の結果を思い出させます。
 この点については、『コロナとワクチンの全貌』の中でも論じられていました。IgG抗体は時間の経過とともに急速に減少していくとのことなので、このような結果になったのかもしれません。

 全体的な感触としては、多くの人に必死にマスクを付けさせても、この程度の成果しか得られないのか、ということ。そして、50歳以下の人たちに関してはマスクの効果はほとんど認められず、それ以上の年代の人には明らかな効果が認められるという調査結果は、あまりにも不自然過ぎないか、ということ。この2点です。

 別にバングラデシュという国に対して偏見はありませんが、デンマークで行われた同じランダム化比較試験と比べて、どれくらいこのイェール大の調査が信頼できるのか、ちょっと疑問です。できれば、もう少し日本やデンマークと似たような社会状況の国で、もっときっちりと条件をコントロールした比較試験をしてもらいたいと思いました。

蛇足:次のHPもよろしければ御参照ください( https://www.poverty-action.org/study/impact-mask-distribution-and-promotion-mask-uptake-and-covid-19-bangladesh )

 うさぎより


TMNさま
 情報ありがとうございます。
 Hi, Mr.Luficer, I'm also the adovocate, not of European world, but of ...

No.260 38ヶ月前

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