希蝶 のコメント

 かなり遅くなりましたが、今号の感想です。

 ゴーマニズム宣言・第425回「陰性証明でディストピアを」
 いつものことですが、今回はさらに突飛な、的外れなことを記します。
 このコロナ騒動を見ていて、ふと思ったのは、「日本は第二次大戦で悪いことをしたから、みんなで懺悔・謝罪しよう」という運動のことです。さらに言えば、「長屋王を無罪の罪で一族を死に追いやったから、天然痘が上陸し、多数の死者を出した、だから奈良の大仏を建てて、みんなで長屋王の霊が祟りをなさないように、鎮魂しよう」ということともよく似ているような気がするのです。

 ノーベル賞学者が、コロナ騒動を戦争に例えたりしていますが、殆どの人にとって、意識する、しないにせよ、これは日本人の「DNA」に刻み込まれた何かではないのかと思うのです。「怨霊信仰」と言えばいいのかな。だから、少数の(?)女性や子供の犠牲が出たとしても悔い改め、謝罪し続けなければならない。そう考えると、テレ朝の玉川徹などがこの主張をしつこく繰り返す理由も分かるような気がするのです。

 つまり、ワクチンパスポートとは、免罪符、贖宥状(しょくゆうじょう)のようなもので、これを打てば、貴方の罪は許される、そういう霊感商法なのではないか、と。それを国家が全体でおこなっているところが大罪なんですが。

 とかなり突飛なことを記してみましたが、私自身はこういう感情はまるでないので、あまりこういう気分にはなれないです。まだ認知症になる前の親からは「無関心派」と言われましたが、「戦争体験」というのがこういうところに出るのかな、と今にして思います。

 以上、かなり暴言(妄言)を吐いてみました。癩病患者の隔離とか(確か癩病も前世のおこない、といった視点があったように覚えている)、合理主義者による設計主義という観点にも合うような気がするのですが。すなわち、奈良の大仏を立てた古代人が、人口都市平城京に、大仏さえ存在すれば、その功徳によって世の中が平和になり、疫病がおさまると信じ込んだ宗教は、現代にも脈打っていて、ワクチンさえあれば自由に町を行き来できて、入れる場所も増える、というふうに(すみません、まだ三浦さんとの対談のところ、全部読めていないです)。
 小池百合子が「3密」とか言ったのも、密教の「三密」を意識していたのではありますまいか。

 以上はたまたま初期の『逆説の日本史』シリーズを読み返して、現代との類似性を感じ、記してみたことです。でも、ここまで想像してみないと、1年以上にもなるのに、自粛だの、マスクだのといった事態が私には理解できないです。
 先刻も河野大臣が報道ステーションに出ていて、ワクチンが足りないだの、デマがどうのこうののたまうておりましたが、彼も根の奥深いところでは、怨霊を信じ込んでいるのでしょうか。また、NEWS23で、酒の販売を規制された業者が、とどのつまりはオリンピックだ、自分はオリンピックは見ないと言っていたのも、(マスコミという)犯罪者はもっと目の前にいるのに、と思いつつ、彼の気持ちも分からなくもない(自分は現在はオリンピック推進意見なのですが)、と同情しました。

No.262 41ヶ月前

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