KAZU のコメント

>>307

 ひさりんさん

 コメントありがとうございます。おっしゃる通り、どの内容の研究が載るかどうかについては、論文自体というより投稿された論文を査読(内容などを吟味する人、その筋の専門家である人がほとんど。)する人にゆだねられる部分は確かにあります。また効果があったという内容の方が効果がなかったという内容よりも掲載されやすいといった出版バイアスというものもあります。しかし、結論から申し上げますと、その論文内容にもよりますが単にワクチンに否定的な内容だけで掲載不可になるということはないと思います。例えば新型コロナウイルスワクチンで副反応・副作用としてワクチン起因性免疫性血栓性血小板減少症による脳静脈洞血栓症の報告例について世界4大論文のひとつであるJAMAの関連雑誌であるJAMA Network(10.1001/jama.2021.7517)に掲載されております。このワクチンは日本ではまだ承認されていないジョンソンエンドジョンソンのベクターワクチンです。(アストラゼネカと同じタイプのワクチンです。)

 また統計については特に4大ジャーナルと言われているような世界にインパクトを与える雑誌はとても厳しいです。どのような計算方法で必要とされる対象者数を計算し、どの方法で統計処理を行い、誰が統計処理を行ったかどうかについても明示する必要があり、少しでもおかしいと判断されると掲載不可になります。これはワクチンに対して肯定的な内容、否定的な内容どちらの場合も当てはまります。ただ厄介なことに、このように雑誌側がきちんと統計処理や研究手法、結果の評価を査読できる雑誌ばかりでなく、査読が甘い粗悪な雑誌が存在します。なので、特に医学の世界では、発表される研究内容もそうですが、どの論文に掲載されたかどうかということについても非常に重要な判断になります。

 最後ですが、多くの雑誌は論文を購読する人たち(大学などの研究機関であることもある。)から徴収する料金と、論文投稿する人が論文を掲載するために払う掲載料で運営されております。企業や研究会が発行している雑誌でない限り、特定の企業や団体からお金をもらって運営しているわけではないので、YouTubeみたいなことはまずないでしょうね。

No.314 41ヶ月前

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