Dr.U のコメント

 トッキーさんのブログを読みました。タマガワさんが「世田谷区で78人の無症状者のCT値を調べたら、スプレッダーと言えるレベルのCT値25以下の人が3分の1いた」と言ったわけですね。なんだか「猫を見た」という話が「虎を見た」という話に替わっていく感じですね。
 トッキーさんがブログの中に出してくれた、もとネタとなった研究を行った慶応大の西原広史(東大の児玉龍彦の仲間のようです)という人のコメントを見てみると、この「3分の1」の人たちの8割が高齢者で、その人たちは「スーパースプレッダーとなる可能性が高い」と書いてあります。
 私はもう、この「可能性が高い」とかいう表現は、まったく信用していません。その可能性は、どれくらいなのでしょうか。0.5%なの? 5%なの? それとも 50%? それが、たとえ0.5%であっても、0.01%との比較においてなら「(相対的に)可能性は高い」という言い方ができるわけです。
 そもそも、「3分の1」の人たちのほとんどは、症状のないじいちゃん・ばあちゃんなわけでしょう? とすれば、相手の顔に向けてゴッホゴッホと咳をするわけでもなく、若者のように大声で叫んだり動き回ったりするわけでもない老人たちが、どうしてスーパースプレッダーになれるの?
 思い返せば、あの西浦博くんだって、「42万人が死ぬ可能性がある」と言っていたわけですが、その後に別のところでは、「ただしそれは何も対策をとらなければという条件であり、実際にはほとんど有り得ないシナリオ」だとか言ってのけてるわけです。つまり、可能性はあるけれど、実際問題としてそれは、限りなくゼロ%に近い数字であると。それでも、可能性があるか、ないか、と言えば、それは「ある」ということになる。「可能性はあるにはある、でも0%に近いですけどね」とは決して言わない。まぁ、詐欺の一種ですね。
 こんな感じですから、私は、新型コロナについて「可能性が高い」とか「可能性がある」とか言われてるときは、どういう条件で、数字としてはどれくらいなの?と、必ずツッコミを入れるようにしています。

 最後に、あるお医者さんが作っているHPには、いくつかの最新の研究によれば、有症状者が人にうつすリスクは、無症状者がうつすリスクの3~25倍であり、基本的に新型コロナは「無症状の人が広げているというよりも有症状の人が広げていると考えた方が良い」と書いてありました。面白いですよ。興味のある方は、下のURLからご一読を。
 以上、ウサギでした
(https://omiyaever.jp/column/%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%81%AF%E7%84%A1%E7%97%87%E7%8A%B6%E3%83%BB%E7%84%A1%E7%97%87%E5%80%99%E3%81%AE%E4%BA%BA%E3%81%8B%E3%82%89%E6%84%9F)

No.237 44ヶ月前

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