Chariot のコメント

既に『ゴー宣』では指摘されていることですが、あらためてマスコミのコロナ報道って「洗脳」だなと実感したことについて書かせていただきます。
テレビ番組『しくじり先生』で、辺見マリが悪質な霊感商法に騙された体験について語っていたのですが、その手口や状況がコロナ報道に共通するものがあると感じました。
1)「自分は良くても、貴方のせいで他人に害が及ぶかもしれない」という脅し
2)「修行に励むメンバー」の姿を見せて、自発的に修行に参加したいと思わせる
3)仕事を引退させることで社会と隔絶し、囲い込む

1)は「大切な人の命を守るため」「医療現場の負担軽減のため」というフレーズの連発。
2)は、そのものズバリではないですが、出演者が率先して「ソーシャルディスタンスのキープ」「マスクやフェイスガードの着用」を披露したことで、非日常の違和感が徐々に減じていきました。
「ソーシャルディスタンス」を初めて運用したのは、西浦サポーターのNHKだったと思います。
また、要所要所で「自粛に応じない人たち」の映像を反面教師的な扱いで取り上げることで、「新しい日常」の遵守を「正義」と思わせてきました。
3)は高齢者や主婦は「結果としてそういう事態に陥った」ということで、マスコミが「そのように仕向けた」わけではないですが、「そういう効果を狙った」のは間違いないでしょう。

ちなみに、辺見マリが話す「自身の洗脳が解けた大きな要因」は、仕事に復帰して社会と関わりを持つようになったことだったそうです(欲張った詐欺師が、さらに金を引き出すために復帰させた)。
なので、やはりコロナ脳の解除は、テレビの囲い込みから脱出させることなのでしょう。
あらためてマスコミの影響力の甚大さを感じます。

あと、マスコミにお勤めの方による、現場では「災害報道」の感覚で番組を制作している、という報告は大変興味深いものでした。
災害発生時の「ただちに命を守る行動を取って下さい」という呼びかけは、確かNHKが最初に行ったものだと思うのですが、個人的には若干の違和感を感じていました。
「それって、マスコミが『自分の言葉』として言っていいのか? マスコミは『行政の呼びかけ』を伝えるのが仕事なのでは?」という違和感。
しかし、この呼びかけは当時大絶賛され、だんだんと内容が膨らんでいきました。
その行き着いた先が、日テレの藤井アナの「メッセージ」だったり、NHKの公共広告機構のCMのような動画だと思います。
事実を伝えることに徹する「報道」と、それを踏まえた「コメント」「メッセージ」の境界が崩壊してしまった、ということではないでしょうか。
使命感を持って仕事をするというスタンスは、とても素晴らしいことだと思います。
ただ、報道の「本分」を守ってほしい。
「事実を伝える」、コロナ禍においては「データを正しく伝える」ということが報道の使命だということをあらためて自覚していただきたいなと切に願います。

No.177 35ヶ月前

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