チコリ のコメント

ライジング、今号の感想です。

一言に尽きます。

「被害者には救済を、加害者には天罰を!」

私は、一年経ってやっと、先週、短時間でも週5日出勤できる、アルバイト採用が決まりました。
胸がキューキュー締め付けられる息苦しさから、やっとなんとか息がつける状態になりました。
3月4月は、進学就職で学生が退職するケースから、たまたまタイミングよく求人に行き着きました。

もう求人誌を見るのも苦痛で、無気力をどうすることもできない、心身が重苦しい状態でしたが、
障害を持つ兄弟が、退院後コロナ禍で作業所に入れず行き場がなく孤立していて、
何かアルバイトしたい、と言うので、今はほんとに仕事がないよ、と言いつつ、
気晴らしにでも、求人誌を持って行こう、と手に取り、たまたま求人を見つけました。

この一年、無気力で、どうすることもできない日々でしたが、
実家に帰れたこと、母が精神的に支えてくれたこと、
細々でもかけもちの仕事があったこと、で、一年なんとかやって来ました。

そんな環境に恵まれた自分でさえも、
仕事が半減以下、先行きの経済的不安で日々心がキューキュー苦しかったのだから、
家族も頼れず、ひとり自力で生活している人は‥想像するだけで本当に恐ろしかったです。

ソーシャルディスタンスとか、うるせえよ、ふざけんじゃねえよ、と怒髪天の日々でした。
人に会えないで、孤立し、精神を病んだり、認知症になったり、悪化したり、
会わないでいるうちに死んでしまうくらいなら、ガンガン会う、私は!
そんな奴らのために、後悔したくない!
「大切な人を守るために」って言葉には虫酸が走った。

世間には、1人暮らしや、施設、病院で孤独な人もいて、
人との繋がりを断てば、精神的に追い詰められる人もたくさんいる。
自分が家庭に恵まれていたら、想像もできないのだろうか?

コロナ禍、呑気にニューノーマルとかふざけたことを言ってる奴らは、
自分の環境しか知らない、知ろうともしない、お気楽きわまりない輩と言えるでしょう。
でも、本当は、ちょっと想像すれば、身の回りの人々を知ろうとすれば、わかる。

私自身、経済的困窮、孤立する危険まではわかっても、
家庭内の、DVなどは想像も出来ませんでした。今の自分には無縁だったから。

でも、失業、休業すれば、精神的不安からどうしても荒れてくるし、
1つ屋根の下に居れば否応なく巻き込まれてしまうことを知れば、
女性から子どもへ虐待が連鎖することも、容易に想像出来ます。

かつて道場で、家庭で居場所がない子供達にとって、学校が逃げ場、居場所になる子もいる、ということを知り、
そういうこともあるのか、と初めて認識しました。

自戒も含めて今の日本人は、最終的に、「自分さえ良ければいいんだな」
というところに行き着いてしまう。
宮沢賢治の言葉、「世界ぜんたい幸福にならないうちは、個人の幸福はあり得ない」
賢治の爪の垢を煎じて飲んでも、もう間に合わないんだろうか?

「アメニモマケズ」も思い出してしまう。
人の幸せのために、東奔西走する。
(自分を含めて)忘れちまったのか、日本人は。
人倫地に堕ちた。









No.52 42ヶ月前

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