皆様、こんばんは。 先日の道場はありがとうございました。 その後、初めて森さんの発言の全文を読みました。 何度も何度も読み込みましたが、あからさまに女性を蔑視するような発言にはどうしても思えませんでした。 そもそも言葉は、「その人間がどのような環境で生まれ育ち、生きてきたか」ということと切り離すことはできないので、83歳のお爺ちゃんの中に男尊女卑的感覚が色濃く残っていたとしても、それはそれで仕方ないかとは正直思います。 比較対象として適切かどうかはわかりませんが、若かりし頃をフランスで過ごした岡本太郎さんには、恐らく男尊女卑的な感覚は無かったんじゃないかとも思いましたが。 読み返すうちに、「なぜ今回の発言が出てきたのか」素朴に疑問に思ったので、検索してみたら下記の記事を見付けました。 『森喜朗会長の「女性蔑視発言」なぜ出たか…透ける暗闘の思惑』 https://news.yahoo.co.jp/articles/acab6200ceb082c86abc770d41147b7234d4b967 この記事によると、JOCの女性理事山口香さんが新聞のインタビューで五輪延期や開催に否定的な発言をすることが、森さんにとって気に入らなかったようです。 すなわち、後段の小林先生が「オベッカ」と表現していた「わきまえておられます」の部分は、彼女に対する「皮肉」だったのだと思いました。 多分、男性の理事がそんなことを言っていたら、もっとストレートな物言いで森さんの批判を浴びていたかと思います。もしくは更迭。 彼なりに最大限に配慮してオブラートに包んだ、彼女に対する批判だったのではないでしょうか。 結果として森さんは辞任になりましたが、さすがに「83歳のお爺ちゃんを皆でフルボッコ」という構図は空恐ろしさを感じました。 元総理であり、東京五輪・パラリンピック組織委員会会長であれば、それも許されるということでしょうか。金塚さんの言葉を聞いて、それはあまりにも情が薄いのではないかと思った次第です。 倉持師範はリベリベでヴォルテールの言葉を引用していましたが、「寛容」である事はリベラルの要諦ではないかと思っています。 今回の道場のテーマは『コロナ禍と女性の地位向上』でしたが、「コロナ前はどうだったんだろう」と思い『女性たちの貧困“新たな連鎖”の衝撃』(2014年)を読んでみました。まさしく「衝撃」の一言でした。 就業・育児支援・居住をワンストップで提供するデリヘル店、行政より遥かにセーフティネットとして機能するその実態は、自分がこれまで知ることのない世界でした。 そして今は、セーフティネットとしてすら機能していない・・・。 倉持師範が触れていたように、男女雇用機会均等法と派遣法の成立と改正が同時並行で進んできたことが、根本的な原因になっているように思えてなりません。 それに伴う非正規雇用者数の増大と、1998年から始まるデフレ不況。 1月の「オドレラ正気か?」でスペシャルゲストとして出演して下さった藤井先生の著書においても、どれだけ世帯収入が下落したかグラフで提示しています(『「10%消費税」が日本経済を破壊する』2018年)。 そして、この度のコロナ禍での不況。ゴー宣114章で小林先生が描かれていたように、男性の収入が減れば家庭内で妻へのDVが増える。 「女性が安心して生活できる環境を整えること」が今一番求められているのではないか、と素直に思いました。 気が付けば長くなってしまい、申し訳ございません。 自分の中の感覚と齟齬が出ないよう注意を払った結果、こんなんなりました(笑) 最後まで読んで頂き、ありがとうございました!m(_ _)m
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皆様、こんばんは。
先日の道場はありがとうございました。
その後、初めて森さんの発言の全文を読みました。
何度も何度も読み込みましたが、あからさまに女性を蔑視するような発言にはどうしても思えませんでした。
そもそも言葉は、「その人間がどのような環境で生まれ育ち、生きてきたか」ということと切り離すことはできないので、83歳のお爺ちゃんの中に男尊女卑的感覚が色濃く残っていたとしても、それはそれで仕方ないかとは正直思います。
比較対象として適切かどうかはわかりませんが、若かりし頃をフランスで過ごした岡本太郎さんには、恐らく男尊女卑的な感覚は無かったんじゃないかとも思いましたが。
読み返すうちに、「なぜ今回の発言が出てきたのか」素朴に疑問に思ったので、検索してみたら下記の記事を見付けました。
『森喜朗会長の「女性蔑視発言」なぜ出たか…透ける暗闘の思惑』
https://news.yahoo.co.jp/articles/acab6200ceb082c86abc770d41147b7234d4b967
この記事によると、JOCの女性理事山口香さんが新聞のインタビューで五輪延期や開催に否定的な発言をすることが、森さんにとって気に入らなかったようです。
すなわち、後段の小林先生が「オベッカ」と表現していた「わきまえておられます」の部分は、彼女に対する「皮肉」だったのだと思いました。
多分、男性の理事がそんなことを言っていたら、もっとストレートな物言いで森さんの批判を浴びていたかと思います。もしくは更迭。
彼なりに最大限に配慮してオブラートに包んだ、彼女に対する批判だったのではないでしょうか。
結果として森さんは辞任になりましたが、さすがに「83歳のお爺ちゃんを皆でフルボッコ」という構図は空恐ろしさを感じました。
元総理であり、東京五輪・パラリンピック組織委員会会長であれば、それも許されるということでしょうか。金塚さんの言葉を聞いて、それはあまりにも情が薄いのではないかと思った次第です。
倉持師範はリベリベでヴォルテールの言葉を引用していましたが、「寛容」である事はリベラルの要諦ではないかと思っています。
今回の道場のテーマは『コロナ禍と女性の地位向上』でしたが、「コロナ前はどうだったんだろう」と思い『女性たちの貧困“新たな連鎖”の衝撃』(2014年)を読んでみました。まさしく「衝撃」の一言でした。
就業・育児支援・居住をワンストップで提供するデリヘル店、行政より遥かにセーフティネットとして機能するその実態は、自分がこれまで知ることのない世界でした。
そして今は、セーフティネットとしてすら機能していない・・・。
倉持師範が触れていたように、男女雇用機会均等法と派遣法の成立と改正が同時並行で進んできたことが、根本的な原因になっているように思えてなりません。
それに伴う非正規雇用者数の増大と、1998年から始まるデフレ不況。
1月の「オドレラ正気か?」でスペシャルゲストとして出演して下さった藤井先生の著書においても、どれだけ世帯収入が下落したかグラフで提示しています(『「10%消費税」が日本経済を破壊する』2018年)。
そして、この度のコロナ禍での不況。ゴー宣114章で小林先生が描かれていたように、男性の収入が減れば家庭内で妻へのDVが増える。
「女性が安心して生活できる環境を整えること」が今一番求められているのではないか、と素直に思いました。
気が付けば長くなってしまい、申し訳ございません。
自分の中の感覚と齟齬が出ないよう注意を払った結果、こんなんなりました(笑)
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!m(_ _)m