希蝶 のコメント

 今号も配信、有難うございます。

 今回のよしりん先生の記事について、誰も指摘されないので、記しておきます(自分は何度も記しているのですけれども)。
 現在、小学館の漫画雑誌「ビッグコミックスピリッツ」に魚豊という人の『チ。地球の運動について』が連載されており、この中で、地動説と天動説の対立が詳細に描かれています。地動説を世間を乱すと弾圧する審査官のサドぶりが、今のコロナ脳と通じるところがある、と思います。

 それと、同誌に掲載されているゆうきまさみの漫画にも、北条早雲の若い頃を描いた作品が連載されています。その中に、風疹で継母がなくなり、同じ病に罹患していて、その母親の看病を受けていた弟が助かりました。その弟が悲しみ、継母のかわりに生き延びたことに罪悪感を感じる場面があるのですが、新九郎(早雲)が、「お前の命は母上からいただいたものだ、母上の分まで生きろ」と励ましているのです。古来、死生観とか、いのちとか、伝染病にまつわる意識はこういうものではなかったのか、それに比べて、今のコロナ騒ぎの愚かさ、と思いながら、その場面をよみました。

 私はこういうところからも、世の中が変わって欲しい、こういう作品を応援するところからも、コロナウイルス騒動が収まって欲しい、と願います。
 木蘭さんのブログではないですが、何が病にかかって、「人生で一番つらかった」なのか、わたしにとって、人生で一番つらかったことは、就職で苦労したこと、試用期間でいきなりくびをきられたこと、恋の告白をして振られ、何とか「相手との関係改善」をしようとして、周囲からまるで理解されず、「未練だ」・「お前のその表情が友情以上のものを示している」と一方的に言われたこと、などなど、(これらも下らないことばかりですけれども)数え切れないほどあり、「その人にとって辛いことは相手には理解されないものなのだ」とも思ってもおり、それを誰かに分かって欲しい、他者から同情して貰おうとするのは、「構って欲しい」・「被害者ぶっている」だと感じています。
 そんなことよりも、今、失業で困っている人とか、ホームレスとか、自殺者の問題の方がはるかに下らない緊急事態宣言などよりも、重大事ではないか、と思います。

No.88 45ヶ月前

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