希蝶 のコメント

 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第200回「高齢者の肺炎実態と、急変して死ぬ病気」

 この「容態急変」という事項が、未知の感染症の特徴であるかのように語られてしまう風潮に違和感を覚えます。人間は突然死ぬ。そのことに後悔することがあっても、それは受け入れなければならぬ出来事だ。それだけのことでしょう。認知症という点についても、親の事例を目の当たりにしているので、非常に納得できます(幸いなことにうちの親は徘徊したりすることもなく、尿瓶で自分で排尿することもできますが、それでも身の廻りの片づけ、去年の退院後からしづらくなっており、「大事なものは自分の廻りには置くな」と言われ、同じく片づけな苦手な私も困っています。しばしば携帯電話で呼び出され、薬などの捜し物をするこが頻繁な状態です)。

 ぽっくり病というと、大島弓子先生の漫画で、「庭はみどり川はブルー」という読み切りがあったのを思い出します。粗筋を話すと、母親がぽっくり病でなくなり、娘が自閉的になってしまったので、その母親の霊魂が娘にのりうつり、娘の行動を補佐すると同時に今まで通り家事をしたり、自分の過去の友人に(娘のからだのままで)会いにいったり、という、傍から見て奇妙な行動をする、という話なのですが、当然、家事をするにも体が小さいので、旦那からは娘がいたづらをしているとしか見えない、幼稚園では問題児扱いされる、といった反応をされるわけで、隣家の女学生が旦那に気があるのに気づいたりして、最終的には娘の護衛をしているといってるけれど「ほんとは執着してるの ゆきたくないの ここにいたいの ここですっと花をつくりたいの あなたとくらしたいの」と呟きつつ、娘と別れてゆく、あるいは娘の魂と同化してゆく(自分の解釈ではそう。娘にも記憶が残っているから)という話で、何とも切ない話なんですが、これもしょうがないことなんだろう、人間は突然死んで、心残りがある場合もあるのだろう、それでも自分のいのちを受け継いでゆくものがあるのなら、その生命に未来を宅してゆくしかないのだろ、と思いながら読みました。
 何だか木蘭さんの知人やおとうさんの話からも随分離れた内容になってしまいましたが、自分の祖父も明日入院する前日になくなりましたし、いつ運命が訪れるかは分からないので、それまでびくびくして暮らすよりは、自分のできることを精一杯するのが健康的で、健全なありかたなのではないか、と思います。

 お節介ですが、「しゃべらせてクリ!」のことについても記します。
 anamochiさん、MVPおめでとうございます。小学生の6年間は短いようで長いです。自分の小学生時代にも、赤痢がはやり、クレゾール液で手を浸す、という面倒なことを一ヶ月か二ヶ月ばかりしたことがあり、その時も非常に長い期間に感じられました。
 加えて、外へ出る方がストレスがたまる、結果として自粛したくなくても、おうち時間を過ごさないといけなくなる、矛盾しているようですが、本当にそうなります。時分も仕事などで外へ出る時は、相当な気合いを入れてからにしています。いっそ、全世界のコロナ恐怖症の有名人たちが、冬眠でもしてくれればいいのに、と思います。

 ちなみに、先日通っている精神科医院に、今回のコロナ騒ぎ、緊急事態宣言は全体主義だ、ファシズムだと口角泡を飛ばして主張してみましたが、まったく相手にされませんでしたね。はやく次の診療にうつりたがっている様子がありありだった。仕事場でもこういう話題をしづらいし、最後のコロナ火葬枠がとうとう3つになってしまいました。どうしたら、納得させられるのでしょうか。それでも言い続けるしか、態度で示すしかないのでしょう。

 それでは次号を期待します。今回は遅くなってしまい、本当すみませんでした。

No.220 46ヶ月前

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