希蝶 のコメント

 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第189回「内村航平選手“偽陽性”事件を考える」

 唾液採取に梅干しやレモンの写真が役立つ、というくだりで、かつて小学館の学年雑誌に以下のような写真切り貼りの漫画があったのを思い出しました。

 加藤茶の演じる生徒が、金のなる木が生える薬を発明した、実は自分の唾液をそのように偽っていた、唾液を出すために梅干しを利用したという話なんですが、最後に衝突して悪を退治する「しょうとくたいし」なる人物に懲らしめられるというものなんです(時代を感じさせますね。いちおう解説すると、かつての五千円札と一万円札の肖像画は聖徳太子でした)。これも疑似科学の宗敎を装った詐欺の話ですね。
 おなじようなことをPCR検査をするために苦労しなければならない、何だかギャグなんだか真面目なんだか分からない世界です。こういうことを直接言ったら、その日経メディカルで取り上げられた人に、怒られるのでしょうが(しかし、人を笑うのも、その人のことを思ってのことなのではないのでしょうか)。

 それはさておき、アスリートのかたがたも、要らぬ苦労をさせられているのか、と気が重くなります。それでも、こういう人たちも、それが必要だと感じるから、その状況に敢えて堪えて、検査を容認するのでしょうか(先日、インターネットで、人のいうことに耳を貸そうとせず、自粛ばかり主張するスポーツ少年をみかけたのです)。何だか悲しくなります。病気を感染させないようにする正義があるのなら、病気を感染させ、免疫を作る正義もあるのだ、とどうして誰も表だって口にすることができないのか、その意見に聞く耳を持とうとしないのか、不思議です。

 自分もカウンセリングを受けていますが、かつてかよっていた先生からは、「カウンセリングは万能ではない」と言われました(医療でもないし、ボランティアのようなものだとも言われましたが。さすがにそれは言い過ぎだと思った)。医療行為も同じようなもので、完全に近づくことはできても、不慮の事態などで100%にすることは不可能なのではないか、医療は科学のようでいて、実は宗敎のようなもので、人間は所詮「ゴッド」にはなれず、死なない限り「神」にはなれないのでは、そのようなことを思いました。

 本当にこんな事態、はやく何とかして欲しい。玉川とか岡田とかいう無垢を演じている偽善者たちを改心させるか、追放するかして欲しい、そう願います。この状態になってから1年近く。いいかげんにしろ、と言いたいです。

No.73 48ヶ月前

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