Dr.U のコメント

 こんにちは、ウサギです。
 小林先生の「マスクはしないよりした方がいいで済む問題か?」を読みました。たしかに先生がおっしゃるとおり、ある人が、手洗いをしないのに、マスクはする、というのは、矛盾しています。それでも、マスク原理主義者が、こう反論したらどうしますか?

「それは当人の意識が低いのです。マスクであれ、フェースシールドであれ、手洗いであれ、ほんのわずかでも感染抑止効果があるものは、本来、何でも必ず誰でもやらなければならないのです。それでほんの少しでも、新型コロナによる被害を減らせるのなら、徹底してやるべきなのです。人の命がかかっているのですよ。」

 こうした主張に対する反論の一つとして、その対策をとる際の費用対効果の点を突くという方法は、あると思います。たとえば新型コロナの素晴らしい特効薬――ひと粒飲むとたちまち治る!みたいなーーが開発されたとします。しかし、その値段は、ひと粒100万円。そして、飲んだ人の5人に1人しか効かない。そうなると、これは費用対効果の点で問題あり、と批判することができるでしょう。
 しかし、マスクやフェースシールドは、値段も安いし、着ける労力もかからないのだから、「しないよりした方がいいんだから、つけなさいよ」と言われると、なかなか反論しにくいように思います。
 東大の実験のように、いかさまのようなことをやってマスクの効果の水増しを図ろうとする輩に対しては、もちろん、厳しい眼を向けなければなりません。しかし、いくらそうしても、「つけないよりはまし」のロジックを土台から覆すのは難しいように思います。それがやれるのは、やはり「新型コロナ<インフルエンザ」のロジックだけではないでしょうか。
 いずれにせよ『コロナ論2』が出ましたら、しっかり読んで、勉強させていただきたいと思います。

No.164 42ヶ月前

このコメントは以下の記事についています

継続入会すると1ヶ月分が無料です。 条件を読む

小林よしのりチャンネル

小林よしのりチャンネル

月額
¥550  (税込)
このチャンネルの詳細