いつも興味深く拝読しております。以前ネット道場で泉美先生にアビガンの臨床試験の見解をとりあげていただいた薬剤師の者です。 アビガンについて、ここまで理解しているのは医療従事者でも極めて一部だと思います。全く感服いたしました。 ただ一点、アビガンの副作用についてですが、催奇形性・胎児毒性・生殖毒性の他に、肝臓および血液への毒性が知られております。新型コロナに対するアビガンの投与量が、インフルエンザのと比べ多く、また、長期間にわたることからアビガンの投与自体が非常に危険で、時に命に係わるような論調が一部で見受けられますが、これはおそらく誤りです。 と、いうのはアビガンの多量投与についてはアフリカのギニアでエボラ出血熱に対してですがすでに行われており、感染初期の患者に対しては良好な結果を得られております。 また、長期間投与については健常者に対してですが1日目のみ1回1800mg×2回、2日目以降は1回800mg×2回で、総投与期間は22日という試験を国内で行っており(エボラを想定した試験)、安全性が確認されています。 国内外の試験結果から、新型コロナウイルスに対しては重症度に関わらず効果が乏しいこと、他の抗インフルエンザ薬と比べ副作用が多く重篤なものが多いのは事実です。しかし、飲むと命に係わるほど危険な薬物という風評が広まってしまうと、今後何か別の疾患で用いる際支障をきたしてしまうため、あえて投稿させていただきました。
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小林よしのりチャンネル
(ID:13396009)
いつも興味深く拝読しております。以前ネット道場で泉美先生にアビガンの臨床試験の見解をとりあげていただいた薬剤師の者です。
アビガンについて、ここまで理解しているのは医療従事者でも極めて一部だと思います。全く感服いたしました。
ただ一点、アビガンの副作用についてですが、催奇形性・胎児毒性・生殖毒性の他に、肝臓および血液への毒性が知られております。新型コロナに対するアビガンの投与量が、インフルエンザのと比べ多く、また、長期間にわたることからアビガンの投与自体が非常に危険で、時に命に係わるような論調が一部で見受けられますが、これはおそらく誤りです。
と、いうのはアビガンの多量投与についてはアフリカのギニアでエボラ出血熱に対してですがすでに行われており、感染初期の患者に対しては良好な結果を得られております。
また、長期間投与については健常者に対してですが1日目のみ1回1800mg×2回、2日目以降は1回800mg×2回で、総投与期間は22日という試験を国内で行っており(エボラを想定した試験)、安全性が確認されています。
国内外の試験結果から、新型コロナウイルスに対しては重症度に関わらず効果が乏しいこと、他の抗インフルエンザ薬と比べ副作用が多く重篤なものが多いのは事実です。しかし、飲むと命に係わるほど危険な薬物という風評が広まってしまうと、今後何か別の疾患で用いる際支障をきたしてしまうため、あえて投稿させていただきました。