遅ればせながら、木蘭さんの方の感想です。 薬と言えば、自分もモディオダールという抗鬱剤を服用しており、それ以前には、リタリンという薬を飲んでいました。このリタリンという薬はかなり効能のある薬で、自分のようなナルコレプシー患者にとって、かかせないものでした。 ただし、この薬は依存性が強く、試しにほかの眠気を誘う薬をやめて、リタリンのみで過ごしてみたところ、頭がぎんぎんになり、気持ちが悪いの、何のといった感じでした。結果、当日勤めていた会社を二三日休むことになり、散々な目に遭いました。自業自得ですが。 自分がこういうことをした理由として、仕事中に意識を失うという症状を注意されたか何かしたことがきっかけであったと記憶しています。いくらリタリンが効くからといっても、ほかの精神安定剤が眠気を誘うのだったら、意味がないと、お医者さんに頼んでの上でのことです。しかし、素人考えは甘かったです。こういうことがあったので、モディオダールの服用には慎重で、一日2錠にしようかとお医者さん(ちなみに、リタリンを処方された当時の医院とは別のところです)から勧められたこともあるのですが、断固として拒絶しています。また体調をおかしくしたら、元も子もなくなるかも知れないから(そういいつつ、コーヒーキャンディやコーヒーも愛用していますが)。 話を脱線しますが、社会におけるナルコレプシーへの理解度は意外に低く、「はやく寝ればいい」と非難されたり、別の症状とごっちゃにされたりします。だから、目をぱっちり開けていられることは自分にとって「天祐」なのですが、それでも頭脳に損傷を与えてしまったら、俳人、ではない廃人になってしまうから。 薬の服用はそれだけ大変なことであり、場合によっては子孫を残せない可能性だってあるわけです。なお、リタリンは法律の改正により、取り扱う資格を持ったお医者さんしか処方できないようになっています。モディオダールも依存性はないということですが(アメリカの軍隊で使用しているみたいですね)、どれだけ安全なのか。 アビガンとは全然関係のない話になりましたが、サリドマイド事件まで語られると、いかに危険な薬なのか、よく分かります。自分のリタリンの場合と同じく、少なくとも慎重に用いられなければならないのではないのでしょうか。自分の場合はかなりリタリンを救いの神のように崇め、溺れる者は藁をもつかむような気持ちでいました。モーニングショーで取り上げられていた地下アイドルのかたのアビガンの場合もそうだったのでしょう。 しかし、薬とは「毒をもって毒を制する」ようなものであって、使い方を誤るとそれこそ他者の人生を左右するものであり、下らないユーチューバーの話題を云々言うよりも(その人だって、故郷を宣伝したい一心もあったのだろうと想像する)、公共の電波で「何でもいいから宣伝してしまえ」みたいな感じで扱ってよいものではないだろうと結論づけします。とりわけ、木蘭さんがとりあげられている「法律」の問題があるのだから、そういう「脱法」の薬を特効薬のように崇めるのは、法なんてどうでもいい、というアウトローのすることでしょう。いったいどちらが他人に迷惑をかけているのか、という責任問題になりかねないとも限りません。「こんな筈じゃなかった」ではすまされないでしょう。 三浦春馬さんの話題を10分ばかりで切り上げ、心の相談室の紹介でお茶を濁し、相変わらずコロナ恐怖ショーを繰りひろげる某番組の批判もついでに記してみました。いったい、どちらが心の相談室の要るようなことをしているのだか。
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遅ればせながら、木蘭さんの方の感想です。
薬と言えば、自分もモディオダールという抗鬱剤を服用しており、それ以前には、リタリンという薬を飲んでいました。このリタリンという薬はかなり効能のある薬で、自分のようなナルコレプシー患者にとって、かかせないものでした。
ただし、この薬は依存性が強く、試しにほかの眠気を誘う薬をやめて、リタリンのみで過ごしてみたところ、頭がぎんぎんになり、気持ちが悪いの、何のといった感じでした。結果、当日勤めていた会社を二三日休むことになり、散々な目に遭いました。自業自得ですが。
自分がこういうことをした理由として、仕事中に意識を失うという症状を注意されたか何かしたことがきっかけであったと記憶しています。いくらリタリンが効くからといっても、ほかの精神安定剤が眠気を誘うのだったら、意味がないと、お医者さんに頼んでの上でのことです。しかし、素人考えは甘かったです。こういうことがあったので、モディオダールの服用には慎重で、一日2錠にしようかとお医者さん(ちなみに、リタリンを処方された当時の医院とは別のところです)から勧められたこともあるのですが、断固として拒絶しています。また体調をおかしくしたら、元も子もなくなるかも知れないから(そういいつつ、コーヒーキャンディやコーヒーも愛用していますが)。
話を脱線しますが、社会におけるナルコレプシーへの理解度は意外に低く、「はやく寝ればいい」と非難されたり、別の症状とごっちゃにされたりします。だから、目をぱっちり開けていられることは自分にとって「天祐」なのですが、それでも頭脳に損傷を与えてしまったら、俳人、ではない廃人になってしまうから。
薬の服用はそれだけ大変なことであり、場合によっては子孫を残せない可能性だってあるわけです。なお、リタリンは法律の改正により、取り扱う資格を持ったお医者さんしか処方できないようになっています。モディオダールも依存性はないということですが(アメリカの軍隊で使用しているみたいですね)、どれだけ安全なのか。
アビガンとは全然関係のない話になりましたが、サリドマイド事件まで語られると、いかに危険な薬なのか、よく分かります。自分のリタリンの場合と同じく、少なくとも慎重に用いられなければならないのではないのでしょうか。自分の場合はかなりリタリンを救いの神のように崇め、溺れる者は藁をもつかむような気持ちでいました。モーニングショーで取り上げられていた地下アイドルのかたのアビガンの場合もそうだったのでしょう。
しかし、薬とは「毒をもって毒を制する」ようなものであって、使い方を誤るとそれこそ他者の人生を左右するものであり、下らないユーチューバーの話題を云々言うよりも(その人だって、故郷を宣伝したい一心もあったのだろうと想像する)、公共の電波で「何でもいいから宣伝してしまえ」みたいな感じで扱ってよいものではないだろうと結論づけします。とりわけ、木蘭さんがとりあげられている「法律」の問題があるのだから、そういう「脱法」の薬を特効薬のように崇めるのは、法なんてどうでもいい、というアウトローのすることでしょう。いったいどちらが他人に迷惑をかけているのか、という責任問題になりかねないとも限りません。「こんな筈じゃなかった」ではすまされないでしょう。
三浦春馬さんの話題を10分ばかりで切り上げ、心の相談室の紹介でお茶を濁し、相変わらずコロナ恐怖ショーを繰りひろげる某番組の批判もついでに記してみました。いったい、どちらが心の相談室の要るようなことをしているのだか。