ライジング「ゴー宣」を読みました。 いつだったか、朝ナマで左翼陣営圧倒的の中で話をしていた「プラトニズムの病」の話を思い出しました。 光田健輔という人物が「正しい」と信じて行った行動が大きく間違っていたことで、 ハンセン病の患者は平成8年のらい予防法の廃止の時まで、つい最近まで理不尽な目に遭って苦しんで来たという歴史、 ここから目を背けずに、歴史の教訓として今に活かしていかなければならないのに、 今、コロナの騒動で同じようなことを繰り返してしまっている愚かさに、目が眩みます。 しかし、光田健輔という人物を紐解いていくと、彼は決して極悪人などではなく、人間味あふれる一面があったり、 魅力があったりして、そういうバイタリティがあったからこそ、政界・財界を巻き込んで国策を変えてしまうほどの力があった、という指摘に、 今でもいわゆる「ノイジー・マイノリティ」が誤った扇動をして、それで世論が動いてしまうことが残念ながらありますが、 そういう運動家の中にも、バイタリティがあって強力に人を突き動かしてしまうものがあったりはしないか、と、ふと考えてしまいました。 小林先生が、薬害エイズ事件の際に安部英を極悪人に描いたことに対して、その当時、その後、そして今どういう風に思っているかということを知ることが出来て、読者として興味深かったです。 先生は、自分の漫画をお小遣いの中から買って読んでくれていたような子供たちが、薬害に巻き込まれて、理不尽な目に遭ってしまっているという現状に直面して、 これを何とかせねばならないという強い思いの中で薬害エイズについて描いておられたのでしょう。 「脱正義論」で運動についての総括をされて、自分も当時20代の読者で、いろいろと考えさせられましたが、 それで全ての総括が終わった訳ではなくて、今でも安部英についての描き方など、逡巡があるという告白にはちょっとびっくりしました。 勿論、小林先生のことを「善人」だとか「聖人」だとかは全く思っていないのですが^^; ずるいところがいっぱいありつつも、義理堅いところや情に厚いところもあって、情熱的に突き進むところもあれば、冷静に俯瞰しているようなところもあり・・・という、いろんな面が、 ゴー宣などの漫画や、ブログや、生放送を通じても伝わります。 勿論、先生の本当のキャラは、奥様とか身内の方とかスタッフの皆様とか、近しい関係の人しか分からないんだろうなと思います。 設営隊の方々でも、近いようで間に「一線」があるのだろうと思いますし、自分のようないち読者の立場からは、あくまでも「好きな漫画家の一人」としての対象ですし。 ちょっと話が横道にそれてしまいましたが、人間のいろいろな一面、そして、その行動の結果として歴史がどうその人を裁くのか、ということを考えさせられます。 今回のインフォデミックの元凶は僕自身、ワイドショーやニュースを全て細かくチェックしている訳ではないので分かりませんが、 影響力を持って拡散に加担した人それぞれに、それぞれの責任があるんだろうなと思います。 最後の「ごーまん」を読んで思いましたが、今の御時世、顔も名前も出さずにネットで誰もが好き放題に「かませる」ようになってしまっています。 これを書いている自分とて、ハンドルネームで書き込みしているんだから、その類になってしまうかもしれません。 誰もが顔や名前を出してモノを言って、それで成立していける訳でもないと思うので、人を動かすようなことを物申せる人は全体からすると少数になるだろうと思うのですが、 言いっ放しで、発した言葉も泡のように消えてしまうような感覚で言ってしまう人が多くなってしまっているな、という感じもします。 「トンデモ見聞録」を読みました。 「アビガンは効果が無いどころか有毒だという話ですよ」ということを言ったら、やたらムキになって噛みついて来るネトウヨがいたので、どういうことだろうと思ったら、 安倍首相がまずアビガン推しだったんですね。 しかし、詳しくそのことを紐解いていくと、臨床研究法の規制を回避したいという思惑が見えて来たりとか、きなくさい話、恐ろしい話が見えて来て、 ここでもかつての医学の歴史における負の歴史から、全く教訓を学んでいないということが分かってきてしまい、ゲンナリですね。 サリドマイド事件については、ざっくりとした感じで、学んだり当時のニュースを後から見たりして得た知識・・・知識と呼べるような代物ではないかもですが、 認識はありました。販売停止されたのが、僕が生まれる数年前の話です。 薬の審査・承認には慎重に慎重を期すべきで、薬害・健康被害の恐ろしさについては、こういう混乱時こそ、より啓蒙されるべきだと改めて思います。 アビガンの使用を無責任に煽って来た人達は、言いっ放しじゃなく、発言を撤回して謝罪すべきだと思います。 追伸:Q&Aありがとうございます。 「バキ」たまたま見ていたんですね。アニメの方は僕は見たことがないです^^; ゆきポンさんの質問で、田中康夫が良いこと言ってるのを知りました。 僕は田中康夫ってどうも嫌いなんですが、良いことは良いことで評価したいです。 生放送「オドレら正気か」も面白かったです。 泉美先生がイラストレータ(何故エクセルじゃなくてイラレ?w)でせっせと作った、巻物みたいになっちゃってる縦長のグラフはインパクトありました。 あくまでも「科学的」に検証しつつも、トークも面白くて聞き入りました。
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ライジング「ゴー宣」を読みました。
いつだったか、朝ナマで左翼陣営圧倒的の中で話をしていた「プラトニズムの病」の話を思い出しました。
光田健輔という人物が「正しい」と信じて行った行動が大きく間違っていたことで、
ハンセン病の患者は平成8年のらい予防法の廃止の時まで、つい最近まで理不尽な目に遭って苦しんで来たという歴史、
ここから目を背けずに、歴史の教訓として今に活かしていかなければならないのに、
今、コロナの騒動で同じようなことを繰り返してしまっている愚かさに、目が眩みます。
しかし、光田健輔という人物を紐解いていくと、彼は決して極悪人などではなく、人間味あふれる一面があったり、
魅力があったりして、そういうバイタリティがあったからこそ、政界・財界を巻き込んで国策を変えてしまうほどの力があった、という指摘に、
今でもいわゆる「ノイジー・マイノリティ」が誤った扇動をして、それで世論が動いてしまうことが残念ながらありますが、
そういう運動家の中にも、バイタリティがあって強力に人を突き動かしてしまうものがあったりはしないか、と、ふと考えてしまいました。
小林先生が、薬害エイズ事件の際に安部英を極悪人に描いたことに対して、その当時、その後、そして今どういう風に思っているかということを知ることが出来て、読者として興味深かったです。
先生は、自分の漫画をお小遣いの中から買って読んでくれていたような子供たちが、薬害に巻き込まれて、理不尽な目に遭ってしまっているという現状に直面して、
これを何とかせねばならないという強い思いの中で薬害エイズについて描いておられたのでしょう。
「脱正義論」で運動についての総括をされて、自分も当時20代の読者で、いろいろと考えさせられましたが、
それで全ての総括が終わった訳ではなくて、今でも安部英についての描き方など、逡巡があるという告白にはちょっとびっくりしました。
勿論、小林先生のことを「善人」だとか「聖人」だとかは全く思っていないのですが^^;
ずるいところがいっぱいありつつも、義理堅いところや情に厚いところもあって、情熱的に突き進むところもあれば、冷静に俯瞰しているようなところもあり・・・という、いろんな面が、
ゴー宣などの漫画や、ブログや、生放送を通じても伝わります。
勿論、先生の本当のキャラは、奥様とか身内の方とかスタッフの皆様とか、近しい関係の人しか分からないんだろうなと思います。
設営隊の方々でも、近いようで間に「一線」があるのだろうと思いますし、自分のようないち読者の立場からは、あくまでも「好きな漫画家の一人」としての対象ですし。
ちょっと話が横道にそれてしまいましたが、人間のいろいろな一面、そして、その行動の結果として歴史がどうその人を裁くのか、ということを考えさせられます。
今回のインフォデミックの元凶は僕自身、ワイドショーやニュースを全て細かくチェックしている訳ではないので分かりませんが、
影響力を持って拡散に加担した人それぞれに、それぞれの責任があるんだろうなと思います。
最後の「ごーまん」を読んで思いましたが、今の御時世、顔も名前も出さずにネットで誰もが好き放題に「かませる」ようになってしまっています。
これを書いている自分とて、ハンドルネームで書き込みしているんだから、その類になってしまうかもしれません。
誰もが顔や名前を出してモノを言って、それで成立していける訳でもないと思うので、人を動かすようなことを物申せる人は全体からすると少数になるだろうと思うのですが、
言いっ放しで、発した言葉も泡のように消えてしまうような感覚で言ってしまう人が多くなってしまっているな、という感じもします。
「トンデモ見聞録」を読みました。
「アビガンは効果が無いどころか有毒だという話ですよ」ということを言ったら、やたらムキになって噛みついて来るネトウヨがいたので、どういうことだろうと思ったら、
安倍首相がまずアビガン推しだったんですね。
しかし、詳しくそのことを紐解いていくと、臨床研究法の規制を回避したいという思惑が見えて来たりとか、きなくさい話、恐ろしい話が見えて来て、
ここでもかつての医学の歴史における負の歴史から、全く教訓を学んでいないということが分かってきてしまい、ゲンナリですね。
サリドマイド事件については、ざっくりとした感じで、学んだり当時のニュースを後から見たりして得た知識・・・知識と呼べるような代物ではないかもですが、
認識はありました。販売停止されたのが、僕が生まれる数年前の話です。
薬の審査・承認には慎重に慎重を期すべきで、薬害・健康被害の恐ろしさについては、こういう混乱時こそ、より啓蒙されるべきだと改めて思います。
アビガンの使用を無責任に煽って来た人達は、言いっ放しじゃなく、発言を撤回して謝罪すべきだと思います。
追伸:Q&Aありがとうございます。
「バキ」たまたま見ていたんですね。アニメの方は僕は見たことがないです^^;
ゆきポンさんの質問で、田中康夫が良いこと言ってるのを知りました。
僕は田中康夫ってどうも嫌いなんですが、良いことは良いことで評価したいです。
生放送「オドレら正気か」も面白かったです。
泉美先生がイラストレータ(何故エクセルじゃなくてイラレ?w)でせっせと作った、巻物みたいになっちゃってる縦長のグラフはインパクトありました。
あくまでも「科学的」に検証しつつも、トークも面白くて聞き入りました。