第一ね、労働資源配分がどうだとか、人の生活を単なる数値としてしか見ていないから、現実と乖離した発想しかできず、従ってまともな政策効果だって得られないんですね。アホの感染症専門家たちと同様、自分たちの机上の空論に現実の方が合わせるべきなんだ、それがサイエンスなんだと勘違いしている。この手の頭でっかちがウヨウヨいるのが、政策決定の現場なんでしょうね。 「本当の意味での国民経済とは何であろうか。それは、日本で言うと、この日本列島で生活している一億二千万人が、どうやって食べどうやって生きて行くかという問題である。この一億二千万人は日本列島で生活するという運命から逃れることはできない。そういう前提で生きている。中には外国に脱出する者があっても、それは例外的である。全員がこの四つの島で生涯を過ごす運命にある。その一億二千万人が、どうやって雇用を確保し、所得水準を上げ、生活の安定を享受するか、これが国民経済である。」 これが「所得倍増計画」を立案した昭和の経済学者、下村治です。全然違うでしょう。経済を他人事として考えていない。こういう目線で物事を語れる人が社会の要路から消えたことが、日本社会の混迷の大きな原因の一つなんでしょうね。
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小林よしのりチャンネル
(ID:19522841)
第一ね、労働資源配分がどうだとか、人の生活を単なる数値としてしか見ていないから、現実と乖離した発想しかできず、従ってまともな政策効果だって得られないんですね。アホの感染症専門家たちと同様、自分たちの机上の空論に現実の方が合わせるべきなんだ、それがサイエンスなんだと勘違いしている。この手の頭でっかちがウヨウヨいるのが、政策決定の現場なんでしょうね。
「本当の意味での国民経済とは何であろうか。それは、日本で言うと、この日本列島で生活している一億二千万人が、どうやって食べどうやって生きて行くかという問題である。この一億二千万人は日本列島で生活するという運命から逃れることはできない。そういう前提で生きている。中には外国に脱出する者があっても、それは例外的である。全員がこの四つの島で生涯を過ごす運命にある。その一億二千万人が、どうやって雇用を確保し、所得水準を上げ、生活の安定を享受するか、これが国民経済である。」
これが「所得倍増計画」を立案した昭和の経済学者、下村治です。全然違うでしょう。経済を他人事として考えていない。こういう目線で物事を語れる人が社会の要路から消えたことが、日本社会の混迷の大きな原因の一つなんでしょうね。